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トマトの害虫対策!エカキムシ、ハモグリバエ、コナジラミなどの対処法
2020/7/10

トマトの害虫対策!エカキムシ、ハモグリバエ、コナジラミなどの対処法

トマト栽培では、様々な病害虫への対策が必要になってきます。ヨトウムシ、オオタバコガ、アブラムシ、トマトハモグリバエなど。トマトの被害状況を見て、どの害虫の被害なのかを判断し、適切な対処を行いましょう。

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1.トマトの主な害虫被害

 

トマトが害虫被害にあうと、せっかくできた実に穴が空いてしまったり、葉が一気に枯れてしまったり…。トマトを育てる上で、害虫被害はできる限り防ぎたいものです。そこで今回はトマトに被害を与える主な害虫被害6つと、それらの害虫被害への対策方法をご紹介します。トマトの被害は害虫だけではなく、栽培環境から起こることもあります。栽培環境からくるトマトの枯れなどの被害も知っておきましょう。

オオタバコガ(タバコガ)

蛾の幼虫のことを指し、体の表面に細い毛が生えています。1匹でも次から次へ実に被害をもたらす上、雌1匹あたり、オオタバコガでは1000~2000個、タバコガでは500~600個ほどの卵を産むことも可能ともいわれており、とても繁殖力の強い害虫です。実に直径5mmほどの穴をあけて中に侵入し、実を食い荒らし、また次の実へと移っていきます。茎に被害が出ると、水を吸い上げられず、食害された場所より上が枯れてしまうことがあります。

対策

日頃のお手入れの中で、新芽や花蕾(からい)の部分に卵が産みつけられていないか、トマト・ミニトマトの果実のヘタの周りに5mm位の穴が開いていないか、よく観察しましょう。穴が見つかった場合、穴が一つしか空いてないうちはまだ中にいるのでその実をもぎ取って処分してください。穴が二つになっている場合、幼虫はすでにほかの実に移っています。



ヨトウムシ

こちらもタバコガと同様にヨトウガという蛾の幼虫ですが、ヨトウムシは外側からかじるような跡を残しながら実を食べるのが特徴です。成虫の雌が一度に産む卵の数は100個~200個で、それを葉の裏に固めて産み付けます。 孵化した幼虫はとても小さく、葉の裏から食害を始め、幼虫は大きくなってくると体の色が黒っぽくなり、昼間は土の中に隠れ、夕方になると出てきて葉を食べ始めます。そのため、大きくなった幼虫を昼間に見つけるのは難しいのが厄介な点です。

対策

肥料や殺虫剤を使いすぎている場合に発生しやすいです。見つけ次第に取り除いていきますが、大量発生した場合は農薬を使うしかありません。幼虫がまた孵化したばかりであれば、一か所に固まっているので、幼虫がついている葉ごと切り取って処分します。


アブラムシ

小さい黄色や黒色の虫で、繁殖力が高く大量に発生して葉っぱの裏について吸汁します。密度が増すと葉の生育が阻害され、重症になると落葉、枯死してしまいます。また、アブラムシは病気を媒介することもあります。主に葉の裏に群生して吸汁するので、葉の萎縮や生育阻害を引き起こします。排泄物によって葉をベタベタにし、モザイク病、すす病などを媒介して、アリを誘因したりもします。

対策

天敵のテントウムシを利用した方法もがある他、アリはアブラムシの排泄物をもらう代わりにアブラムシを守っているアブラムシの共存相手なので、アリを駆除することも重要です。



トマトハモグリバエ(エカキムシ)

葉に白色の筋や模様を残していきながら葉の内部を食べていきます。トマトに対してはそれほど大きな被害をもたらしませんが、近くに他の野菜がある場合はさらに被害を広げる可能性があるので早めに対処しましょう。

対策

外には出てこないので葉ごと外側から潰すか、農薬の散布を行う必要があります。



コナジラミ

葉の表面や裏に大量に発生する小さな白い虫です。アブラムシのように茎葉から養分を吸い上げていき株を弱らせてしまいますが、枯れてしまう程に大発生することはほとんどありません。成虫は飛べるので、病気やウイルスを媒介するケースも多いです。

対策

少数の発生の場合は、晴れた日に牛乳と水を1:1で割ったものを散布すると窒息します。その後、コナジラミごと水で洗い流しましょう。



テントウムシダマシ

20個くらいの星を持つテントウムシですが、アブラムシを食べるのではなくトマトの葉をかじってしまう害虫です。発生するとどんどん葉が食べられてしまい、かじられることで他の病気やウイルスに感染する可能性もあります。

対策

数が少ない場合は捕殺するだけでも大丈夫です。屋外でハチや昆虫がいれば幼虫を食べてくれるので、自然に退治されます。

2.トマトの害虫対策

2.1連作を避ける

トマトの害虫の発生を防ぐためには、連作を避けて病害に強い抵抗性の接ぎ木苗を利用するようにしましょう。ここで言う連作にあてはまるのはトマトだけではありません。同じナス科の野菜であるピーマンやジャガイモに続けて栽培したときにも起こり、害虫の他にもいくつかの病気が広まる原因になります。同じ土壌では、少なくとも3~4年はナス科の同じグループ内の野菜は栽培を避けましょう。どうしても同じ科の植物を植えなくてはいけない場合は、接木苗の使用をおススメします。連作は害虫による被害以外にも様々な病気を引き起こします。

2.2その他の対策法

トマト栽培では窒素分を多く含む肥料を与えすぎて窒素過多の状態を作ると、葉が茂りすぎて風通しや日当たりが悪くなり、害虫の住みやすい環境になってしまいます。追肥は過剰に行わないように注意しましょう。幼苗期には害虫の被害が甚大になることが多いので防虫ネットやポリキャップを使用して、害虫から苗を守りましょう。

3.最後に

それでも万が一害虫が発生した時。特に大量に発生してしまった場合はやはり農薬を使った対処が必要になってきます。本ページの農薬データベース(対象農作物にトマト、適用病害虫に害虫名を入力してください)も参考にしながら適切な方法で駆除を行ってください。

加藤 慶太

農業ライター

全国の生産者の元を訪れ、自らの視点で様々な情報を提供します。

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