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イチゴの育て方~畑の準備から収穫までをわかりやすく解説~
2020/8/3

イチゴの育て方~畑の準備から収穫までをわかりやすく解説~

家庭菜園でも大人気のイチゴ。甘くておいしいイチゴを育てるために必要な知識や栽培のコツをご紹介します。

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1. はじめに

ショートケーキやいちご大福など、様々な食べ方で親しまれているイチゴ。見た目の可愛らしさはもちろん、甘酸っぱい果実が大好きな方は多いはず。

そこで今回は、家庭菜園でも大人気のイチゴの育て方を、栽培初心者の方向けにご紹介します。イチゴ栽培に必要な知識や栽培のコツを押さえて、甘いイチゴを作りましょう!



2. 家庭菜園でイチゴを育てよう!

2.1 栽培時期

イチゴには、5~6月に実を収穫する「一季なり」と、年間を通して収穫が可能な「四季なり」の2種類があります。初心者がイチゴを育てる場合には、一季なりがおすすめです。
一季なりのイチゴは、10~11月半ばに植え付けを行い、露地栽培のイチゴの旬である5~6月頃に収穫することを目指します。

イチゴは地植えでもプランターでも栽培可能です。プランターで育てる場合には、ランナーを誘導して果実が地面に付かないようにすると、病気の発生が少なくなります。



2.2 畑の準備・土づくり

イチゴを育てる際は、風通しがよくて日当たりが良好な場所を選びます。また、水はけが良いかどうかも合わせて確認し、水のやりすぎで根腐れが起こらないように注意します。さらに、土が柔らかいと根が伸びやすくなるため、おいしいイチゴを育てるためには土質も大切になります。

土づくりは、イチゴを植え付ける1か月ほど前には行うようにしましょう。肥料を土に混ぜ込んでから、肥料が土になじむまでの時間が必要になります。ただし、有機質の肥料や完熟たい肥を使う場合には、化学肥料に比べて即効性が低いため、植え付けまでの間隔はそれほど長くとらなくても大丈夫です。

地植えをする際は、定植する2週間以上前に炭酸石灰と硫酸苦土を使うとよいでしょう。分量は1㎡につき約100gが目安です。苦土石灰を使用する場合には、土がアルカリ性に大きく偏る可能性が高いため注意が必要です。

有機肥料や完熟たい肥を用いる場合には、定植の1週間以上前に、1㎡あたり有機肥料100g、完熟堆肥約3Lを土全体によく混ぜこんで耕します。イチゴの根は肥料に直接触れると傷んでしまうため、気をつけましょう。
プランターで栽培する場合には、市販の野菜用培養土がおすすめです。



2.3 植え付け

畑の準備が整ったら、植え付けを行います。株間は30㎝あけるようにします。イチゴは水はけのよい環境を好むため、雨が多い地域では20~25㎝ほど高畝にするとよいでしょう。



2.4 追肥・水やり

イチゴの場合、肥料をやりすぎると実が甘くならないため、基本的に追肥をする必要はありません。
特に、9月頃に土にすき込んだ肥料は10月の定植後もそれほど消費されません。肥料分が十分に残った状態で越冬して春を迎える場合がほとんどです。
もしも春先に葉が黄色や黄緑色になっているようであれば、有機質の肥料をひと株につき約10g株元にまく程度がよいでしょう。

イチゴの水やりは、土が乾いたら水をやるという程度でよいです。露地で育てる場合には、極端に降水量が少ないという地域を除いて基本的に水やりは不要です。特に冬は成長が鈍くなる時期のため、枯死するほど水分が不足するという状況にならない程度に注意しておけば大丈夫です。

プランター栽培の場合には土の量が少なく保水力が比較的低くなるため、水分不足で萎れてこないように気を付けましょう。ひどく乾燥した状態で気温が氷点下までさがると、イチゴの茎や葉が凍って凍死にいたるケースもあります。乾燥のし過ぎにならないよう、土を触って水分があるかどうかを定期的に確かめましょう。



2.5 越冬

定植する際には、寒さと泥跳ねへの対策として根元にわらなどを敷きます。11月頃になると虫はほとんどいなくなりますが、根元に粒状の殺虫剤をまいておくと万が一害虫が発生しても被害を最小限に抑えることができます。
また、12月ごろからランナーが出てくる場合がありますが、大粒の甘いイチゴを収穫するためには早い時期に出てくるランナーはハサミで切り取るのがおすすめです。

イチゴは寒さに強く、マイナス5~6℃までであれば耐えることができます。春に花を咲かせて実を収穫するためには、イチゴに寒さを認識させることが大切です。必要以上に苗を温めると実がつかなくなる場合もあるため、注意しましょう。ただし、苗が雪の下に埋もれると葉や茎に傷がついて苗が弱ってしまうため、雪への対策は怠らないようにします。

冬を越えて2月に入ったら、傷んだ葉や枯れ葉を取り除いて株元をきれいにします。株の周囲の風通しをよくして苗を清潔に保つことは、病害虫対策としても有効です。



2.6 授粉・収穫

3月になると気温が上がってイチゴも成長が進みます。気温が15~25℃になり、葉が伸びて花が咲き始めたら、授粉を行いましょう。授粉には筆や綿棒などの柔らかな素材を使います。優しく均一に花粉が行き渡るようにすることがポイントです。

人工授粉の場合は形がいびつなイチゴができることがありますが、授粉が失敗したり、病害虫による被害が出たりしたわけではありません。きれいな形のイチゴをつくるためには、ミツバチなどの虫による受粉が必要です。

気温が上がったら病害虫にも注意が必要です。イチゴには、アブラムシやハダニ、ナメクジなどの害虫が発生しやすいため、防虫ネットを掛けるとよいでしょう。果実を狙う鳥からの被害も防ぐことができます。また、雨が多いと病気が発生しやすくなるため、気を付けましょう。

受粉後40~50日で実が食べられる大きさに育ちます。3月に人工授粉をした場合には、4~5月頃にはイチゴが収穫できるようになります。



3. おわりに

今回は、家庭菜園でのイチゴの育て方についてご紹介しました。甘くておいしいイチゴを収穫するためには、病気や害虫への対策も適切に行うことが大切です。イチゴを栽培するときに特に気をつけたい病気をイチゴ病気対策のすべて!イチゴ栽培における主な病気4つのまとめでご紹介していますので、合わせてご参照ください。

川瀬 翔子Shoko Kawase

農業ライター

ライフワークは食べられる野草や木の実を探して調理し、みんなでワイワイ食べること! 「誰もが安全・安心な食を手にできる社会」の実現を目指して勉強中です。

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