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イチゴの病気対策のすべて!イチゴ栽培における主な病気4つまとめ
2020/7/8

イチゴの病気対策のすべて!イチゴ栽培における主な病気4つまとめ

イチゴ栽培においても、他の作物と同じように「うどんこ病」をはじめとした様々な病気が発生するリスクがあります。今回は、イチゴ栽培で気をつけたい4つの病気の特徴とその対処方法についてまとめました。

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1.うどんこ病

うどんこ病では、葉に白い粉をまき散らしたような斑点が出ます。白は太陽の光を反射するため、斑点が広がると葉の光合成が妨げられて成長が止まってしまいます。

うどんこ病は乾燥時に発生しやすくなります。ただし、カビの胞子は雨が当たることにより飛散して拡大するため、雨が降るたびに繁殖して患部が広がり、対処がさらに難しくなっていきます。

防除方法

胞子によって拡散するため、罹患部位はすぐに取り除き、葉が茂りすぎないように注意しましょう。また、窒素肥料の使用は決められた範囲内にとどめ、窒素過多の状態になるのを防ぎましょう。

発生初期であれば、木酢液や酢を水で薄めたもの、または重曹の散布によって症状が消えることがあります。さらに被害がひどくなった場合は、株の枯死を防ぐために薬剤散布が必要になってきます。

2.灰色カビ病

灰色カビ病は、ボトリティス菌という風によって飛散する糸状菌が原因となり発生する病気です。発病すると葉や茎などに水浸状の病斑が現れ、時間が経つと病斑部に灰白色〜褐色のカビが生じます。また、カビが茎の内部に及ぶと水を吸い上げられなくなり、それより上の部分の枯死につながります。

防除方法

葉の茂りすぎや風通しの悪さによって湿気が溜まると、胞子が拡散しやすくなります。できるだけ風通しの良い場所に、株間をあけて植えるようにしましょう。胞子の拡散を防ぐため、感染した葉は畑の外で処分するようにしましょう。

3.炭疽病

カビが原因で様々な作物に発生する病気です。病斑は褐色の円型をしており、進行すると斑点の内側が白っぽく変化して淡褐色~灰白色の大きな病斑になります。さらに症状がひどくなると、葉に穴が開いたり、枯れてきたりします。

炭疽病が果実に発生すると、黄色のくぼんだ病斑が拡大し、熟しすぎて腐ったかのように落果してしまいます。放っておくと周りの株に次々と感染が拡大するため、発見したらすぐに対処することが大切です。

防除方法

水はけの悪い土壌や湿気が多い環境で発生しやすくなります。風通しを良くし、高温多湿を避けた環境で育てましょう。また、窒素過多も発症の原因となるため、肥料は指示された量を適切に使用しましょう。発病初期は感染した葉を早めに取り除き、薬剤散布も活用して病気の拡散を防ぎましょう。

4.萎黄病

高温多湿の環境で発生しやすくなる病気です。葉が黄緑色に変色して奇形化したり、ねじれて小さくなったりします。茎を地面に近い部分で切ると、一部が褐色に変色しています。主に土壌感染によって広がります。

防除方法

萎黄病は、一度発病すると菌が土の中に残存し、それが根から侵入することで広がります。病気が発生した株は畑の外で処分し、土壌を介した感染を最小限に抑えましょう。

一株でも発病してしまうと同じ畑の苗すべてに感染が広がる可能性があるため、栽培をあきらめて太陽熱消毒を行うことも検討する必要があります。



太陽熱消毒とは

太陽の熱エネルギーによって地温を上昇させ、病原菌や雑草の種子、害虫の幼虫などを死滅させる病害虫の防除方法です。地温が高い5月から9月にかけてビニールシートで地面を覆い、3週間ほど地面の温度を60℃以上に保つことで消毒を行います。

5. 終わりに

今回は、イチゴ栽培で注意したい4つの病気をご紹介しました。できるだけ農薬を使わない防除方法を取り入れたいものですが、ときには薬剤の使用も有効です。本サイトの農薬データベースで対象農作物に「いちご」、病害虫名に該当する病名を入力すると有効な薬剤を見つけることができますので、併せてご参照ください。

加藤 慶太

農業ライター

全国の生産者の元を訪れ、自らの視点で様々な情報を提供します。

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