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マリーゴールドの害虫対策!知っておくべきマリーゴールドの害虫5種まとめ
2020/11/14

マリーゴールドの害虫対策!知っておくべきマリーゴールドの害虫5種まとめ

マリーゴールドはキク科の一年草で、ポンポンのような可愛らしい花が咲く植物です。防虫効果があることが知られており、野菜に害虫が付くのを防ぐためにコンパニオンプランツとして活用されます。今回は、マリーゴールド栽培で注意したい害虫5種とその対策法をご紹介します。

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1. はじめに

キク科の花、マリーゴールドは、野菜と一緒に植えると防虫効果をもたらすコンパニオンプランツとして有名です。特に、サツマイモやマメ類をはじめとする複数の野菜に被害をもたらすネコブセンチュウはマリーゴールドの根では繁殖できず、死滅することが知られています。

害虫の忌避効果をもたらすマリーゴールドですが、そうは言ってもやはり植物の一種であることには変わりありません。マリーゴールドを好んで食害する害虫も存在します。
そこで今回は、マリーゴールドの栽培で注意したい害虫5種とその予防法・対処法をご紹介します。

2. マリーゴールド栽培で注意したい害虫

2.1 ハダニ

ハダニは、成虫、幼虫ともに食害をもたらします。体長は0.5~1㎜ほどで、葉の裏にくっついて吸汁します。ハダニが吸汁した後の葉では葉緑素が抜けるため、写真の様に葉が白く見えるようになります。
被害が広がると、光合成がおこなえなくなり葉が枯死します。

予防法・対処法

マルチを敷くと、ハダニの発生を予防できます。また、ハダニは雑草でも発生するため、株の周囲の雑草は丁寧に除去しましょう。
農薬を使わずにハダニの被害を抑える方法として、牡蠣殻を砕いてまくことが有効だといわれています。



2.2 マメハモグリバエ

ハモグリバエ類にはナモグリバエやトマトハモグリバエなど、複数の種類が存在しています。マリーゴールドではマメハモグリバエの被害が観察されます。
マメハモグリバエは幼虫・成虫ともに体長約2㎜ほどで、幼虫が葉肉に潜りこんで食害します。葉の内部を食べ進むため、表面から見ると白い跡が残ります。被害が大きい場合には葉が白く変色し、光合成ができなくなって枯死にいたることもあります。

マメハモグリバエは葉に産卵するため、苗に卵や幼虫がついている場合があります。マリーゴールドだけでなく、シュンギクやトマトやナス、キュウリなど複数の野菜で発生します。

予防法・対処法

寒冷紗や防虫ネットをかけて成虫の飛来や産卵を予防しましょう。また、天敵である寄生蜂を利用して防除する方法も有効です。



※防虫ネットの張り方についてはこちらの記事をご参照ください。

防虫ネットの張り方とコツ・注意点!初心者向けに丁寧に解説 | AGRIs | 農業技術の集会所
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畑作りで覚えておきたいワザの1つに防虫ネットの設置が挙げられます。しかし、正しい方法を知らず、「せっかくネットを張ったのに害虫にやられてしまった」という声も少なくありません。そこで今回は、防虫ネットの選び方から張る際の手順や注意点をご紹介します。
https://www.agri-smile.app/articles/boutyuu-howto&sa=D&ust=1597119404946000&usg=AFQjCNFeeiqqi-C_vs1753loR3J-BeXiUg


2.3ナメクジ

ナメクジは身近な虫のひとつですが、野菜を栽培している際には大きな被害をもたらす害虫になります。マリーゴールド以外にも、ネギやナス、ショウガなど複数の野菜に寄生して葉を食い進み、ちぎってしまいます。

特に苗で被害が大きく、食害がひどい場合には生育が著しく阻害されて枯死にいたります。

日本に現在生息しているナメクジは、チャコウラナメクジという種類が一般的です。多湿な環境を好むため、梅雨の時期には特に注意が必要です。生きている葉よりも落ち葉や枯れた茎などを好むため、畑を清潔な状態に保っておくことが大切です。

予防法・対処法

葉にきらきらと光る跡が残っていたらナメクジがいるかもしれません。葉の裏や地面近くを探して見つけたら取り除きます。

ナメクジを誘引するトラップを畑に仕掛けて直接ナメクジを除去する方法もあります。トラップの中にどのくらいナメクジが捕獲されているかによって、発生状況を同時に確認できます。



2.4 ハスモンヨトウ

マリーゴールドを食害するヨトウムシとして、ハスモンヨトウが知られています。ハスモンヨトウは幼虫が葉に食害をもたらします。
初期には葉の表面が食害されるため一部が白く見えるようになります。放置しておくと穴があき、やがて葉がボロボロになります。

ハスモンヨトウの幼虫は、昼間は土の中に隠れていて夜に活動を開始します。成虫は薬剤への抵抗性が高いため、幼虫の時期に適切に駆除することで被害を最小限に食い止めましょう。
また、マリーゴールドのほかに、ネギやナス、キャベツなど多様な野菜で発生するため、周囲で別の作物を育てている場合にも注意が必要です。

予防法・対処法

植え付ける前に圃場をよく耕して、幼虫やさなぎを見つけたら駆除しましょう。
また、成虫であるヨトウガの飛来を防ぐため、マリーゴールドに防虫ネットをかけるとよいでしょう。

ヨトウガは葉の裏側に卵を産み付けます。卵を見つけたら、孵化する前に葉ごと切り取って取り除きましょう。



2.5 トラフアザミウマ

マリーゴールドではトラフアザミウマが発生することが知られています。
成虫・幼虫ともに葉の表面から汁液を吸い、縦長の白い小斑点を残します。多発すると葉が全体的に白化し、生育が抑制されます。

トラフアザミウマは、マリーゴールドだけでなく複数の野菜を食害するため、周囲で他の作物を栽培している場合には注意が必要です。日本各地で発生し、特に初夏から初秋にかけて活動が活発になります。

予防法・対処法

トラフアザミウマはキク科の雑草でも繁殖するため、圃場の周囲の雑草は取り除いて発生を防ぎましょう。
マルチを敷くことで株元への侵入を予防したり、寒冷紗で覆って苗への被害を抑えたりするといった方策が有効です。

3. マリーゴールドを健康に育てるために

害虫が発生すると、作物の生育が阻害されるだけでなく、病気の発生につながる場合もあります。マリーゴールドに発生しやすい病気については、以下の記事をご参照ください。

マリーゴールドを病気から守る!知っておくべきマリーゴールドの病気5つとその対策 | AGRIs | 農業技術の集会所
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マリーゴールドはキク科の一年草で、ポンポンのような可愛らしい花が咲く植物です。防虫効果があることが知られており、野菜に害虫が付くのを防ぐためにコンパニオンプランツとして活用されます。今回は、マリーゴールド栽培で注意したい5つの病気とその対策法をご紹介します。
https://www.google.com/url?q=https://www.agri-smile.app/articles/marigold-disease

病害虫を予防してマリーゴールドを健康に育てるために必要な対処法について、あわせて押さえておきましょう。

川瀬 翔子Shoko Kawase

農業ライター

ライフワークは食べられる野草や木の実を探して調理し、みんなでワイワイ食べること! 「誰もが安全・安心な食を手にできる社会」の実現を目指して勉強中です。

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