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美味しいダイコンを栽培するために!知っておくべきダイコン栽培7つの害虫
2020/12/21

美味しいダイコンを栽培するために!知っておくべきダイコン栽培7つの害虫

ダイコン栽培をするなかで気を付けなければならないアオムシ、メイガ、ヨトウムシなどといった害虫。葉や茎などを食害するこれらの7つの害虫について、その被害と防除方法をまとめました。

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1.アオムシ

ここでの「アオムシ」は特にモンシロチョウの幼虫を指します。春と秋に発生することが多く、ダイコン以外にも様々なアブラナ科の野菜を食害します。

幼虫が大きくなる前は葉に小さな穴が空くだけですが、瞬く間に幼虫は成長し、葉脈を残して葉を食い尽くしてしまいます。

防除方法

防虫ネットや寒冷紗をかけることで、成虫がキャベツに産卵するのを防ぐことができます。アオムシによる被害が発生した場合は、葉の表裏を探して見つけ次第捕殺し、大量発生する前に薬剤を使用するのがよいでしょう。 幼虫は成長すると薬剤が効かなくなっていくため、早期散布を心掛けましょう。

2.ハイマダラノメイガ

ハイマダラノメイガは、幼虫が葉を食害します。特に幼苗期は、ダイコンの苗の芯に加害して芯どまり状態にしてしまうことがあるため注意が必要です。夏の気温が高い時期に降水量が少ないと発生しやすくなります。

幼虫は体長20㎜程度で、体色は淡黄色をしています。気温が上がって暖かくなる春頃から発生しはじめ、1年の間に世代交代を繰り返しながら複数回発生します。ダイコンやキャベツなどのアブラナ科の野菜に多く発生する害虫です。

防除方法

成虫の飛来を防ぐため、畝全体に寒冷紗や防虫ネットを掛けるとよいでしょう。育苗期は特に、施設内で育てたり防虫ネットをかけたりして被害を防いでください。



3.アブラムシ

体長が1mm~2mmほどの小さな虫です。一年を通して発生します。虫食いの穴は空きませんが、葉から汁を吸うため葉全体が萎縮するような症状があらわれます。

短期間で急速に増殖することがあるので、発生状況をこまめに確認しましょう。また、アブラムシはモザイク病を媒介するため、きちんと予防することが重要です。

主に葉の裏に群生して吸汁し、葉の萎縮や生育阻害を引き起こします。排泄物によって葉がベタベタになるほか、モザイク病やすす病などを媒介してアリを誘因します。

防除方法

成虫の飛来を防ぐために防虫ネットをかけましょう。アブラムシが通れないくらい目の細かいものを選ぶようにします。

アブラムシを捕殺する際にはテープや歯ブラシなどが便利ですが、アブラムシは体が小さく数が多いため、完全に捕りきるのは困難です。被害が広がってしまった場合には葉ごと処分するか、薬剤を散布しましょう。

4.ヨトウムシ

「夜盗虫」はその名のとおり夜行性で、昼間は土中に隠れていて夜に活動を開始します。成虫は薬剤への抵抗性が高いため、幼虫の時期に適切に駆除することで被害を最小限に食い止めましょう。

ネギ類やナス、キャベツなど多様な野菜で発生するため、周囲で別の作物を育てている場合にも注意が必要です。

防除方法

植え付ける前に畑をよく耕して、幼虫やさなぎを見つけたら駆除しましょう。成長すると夜行性になり昼間は土中に隠れてしまうため、初期の段階で捕殺したり薬剤で対処したりする必要があります。

成虫であるヨトウガの飛来と産卵を防ぐために、べたがけやトンネルで苗を保護するとよいでしょう。

ヨトウガは葉の裏側に卵を産み付けます。日頃から葉の裏をチェックし、卵を見つけたら孵化する前に葉ごと切り取って取り除きましょう。

5.コナガ

コナガはアブラナ科の野菜に多く発生する害虫で、幼虫が葉裏に寄生します。表皮を残して食害するため、被害を受けた葉を表面からみると白斑状に見えます。

苗が幼い時期に被害を受けると、成長が阻害されて被害が大きくなります。

成虫は背面にダイヤ型の模様を持っていて、幼虫は大きさが10mm程度と比較的小さいのが特徴です。気温が上がって暖かくなる春頃から発生が始まり、1年の間に世代交代を繰り返して複数回発生します。

防除方法

防虫ネットを予め張っておくことによって、成虫の産卵を防ぐことができます。幼虫は成長すると薬剤が効かなくなっていくため、早期散布を心掛けましょう。

6.ネキリムシ

ネキリムシとは、カブラヤガの幼虫のことで、典型的なイモムシの姿をしています。苗の地面近くの部位を食害し、大きな被害をもたらす害虫です。

防除方法

ネキリムシは日中は地中に潜み、夜間に活動します。地表近くにいる場合が多いため、地面近くの葉が食害されてる場合や、茎が切られている場合には、株の付近の地面を掘ってみると見つかることがあります。発見したら駆除するようにしましょう。

寒冷紗や防虫ネットをかけて成虫の飛来や産卵を予防するとよいでしょう。ネキリムシの成虫であるカブラヤガは雑草にも産卵するため、畑の周囲の雑草は丁寧に抜くと良いでしょう。

7.ダイコンハムシ

黒っぽい緑色をした甲虫で、成虫、幼虫ともに葉にたくさんの穴を空けながら食害します。同時に糞を大量に排出するため、ハムシの糞で日光が妨げられて十分に光合成が出来ず、一部で生育不良になることもあります。

防除方法

寒冷紗や防虫ネットなどを使用して成虫の侵入を防ぎ、産卵による大量発生を予防しましょう。また、他のアブラナ科の植物が発生源となることがあるため、周囲の雑草をしっかり除去するようにしましょう。

おわりに

どれほど対策をおこなっても、害虫が発生することは十分に考えられます。特に大量に発生してしまった際には、農薬を使った対処が有効な場合もあります。本ページの農薬データベースの対象農作物に「ダイコン」、適用病害虫に害虫名を入力すると、病害虫の防除に適した農薬を検索することができます。これらの情報も参考にしながら、適切な方法で駆除を行い、美味しいダイコンを収穫してください。

加藤 慶太

農業ライター

全国の生産者の元を訪れ、自らの視点で様々な情報を提供します。

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