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知っておくべきハクサイの病気と対処法
2020/7/21

知っておくべきハクサイの病気と対処法

今回はハクサイがかかってしまう病気について紹介します。予防から発症してしまった時の対策まで詳しく解説しています。

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1.黒腐病

黒腐病はザントモナスなどの細菌によって引き起こされます。
この細菌は非常に乾燥に強く、ほぼすべての栽培過程において発症する恐れがあります。
ほとんどのアブラナ科の作物に発生し、地上部全体に発症します。
黒腐病が葉に発症した場合、病変は葉の基部に向かって進行し、茎に至る場合もあります。

対処法

同属や同一作物の連作は避けましょう。
組織の傷から感染することが多いため、むやみに作物を傷つけないように注意し、食害虫を寄せ付けないようにしましょう。
発症した場合は、直ちに被害株を除去します。

2.黒斑細菌病

黒斑細菌病はシュードモナスをはじめとする細菌によって引き起こされる病気で、主としてアブラナ科の作物に発症します。
葉・茎・花梗(かこう)などの部位で発生し、初めは小さな褐色の斑点が形成されます。病気が進行すると病斑が拡大・融合し、大きな灰褐色の病斑が中央部に形成されます。
病斑部は発育が阻害されて奇形にるほか、先端部が枯死することもあります。

 
対処法

同属や同一作物の連作は避けましょう。
また、播種前に種子を消毒しておくと良いでしょう。
防除に有効な薬剤としては、アグリマイシン100水和剤、カッパーシン水和剤、カスミンボルドーなどがあります。

3.軟腐病

カビによって地下部分から腐敗が始まり、地面近くの下葉に水浸状の病斑が表れ、強い臭いを放ちます。ハクサイだけではなく、レタスやキャベツなどでも多く発生します。高温・多湿な環境や、水はけの悪い土壌で発生しやすくなります。

 
 
対処法

傷が主な発症の原因になるため、余計な傷をつけないように注意しましょう。
土壌の水はけが悪かったり、窒素過多だったりすると苗が軟弱化して発生しやすくなります。畑の排水を良くして、窒素過多にならないように注意する必要があります。
被害を受けた株を見つけたら、すぐに引き抜いて処分しましょう。貯蔵中も高温多湿の環境で発生しやすくなります。

4.べと病

べと病はペロノスポラ寄生虫という真菌によって引き起こされ、苗と成熟した作物の両方に発症します。
べと病に感染した野菜は葉の裏側に灰色のカビが発生し、次第に葉色が黄色から茶色へと変化します。処置せずに時間が経過すると、最終的には枯死にいたります。
べと病は多湿環境下において発症することが多いとされているため、湿度管理には注意しましょう。

対処法

一度感染すると菌が土壌中に残存するため、アブラナ科の作物や同一作物の連作は避けましょう。
また、水をやるときにはできるだけ葉を濡らさないように心がけましょう。
発症した場合は農薬の散布も有効です。

5.菌核病

菌核病は、葉が青々としたまま株の一部が突然萎れ、非常に速い速度で広まって枯れていってしまう病気です。茎の断面を見てみると乳白色の菌泥が見られることがあります。地表近くの茎や葉柄部、花梗や花蕾など様々な場所に発症します。
発症すると褐色の病斑を生じ、進行すると腐敗してしまいます。
湿度の高い環境では病斑部に白色の綿毛状の菌糸が生じ、灰褐色の菌核を形成します。
主に春と秋に降雨後の多湿条件下で発生します。

防除方法

同属や同一作物の連作は避けましょう。
圃場の水はけをよくし、予防的に農薬を散布しておきましょう。
それでも発症してしまった場合は、被害にあった株をできるだけ早く除去しましょう。

病気が広まってしまった場合

今回はハクサイがかかりやすいいくつかの病気への対処法をご紹介しました。美味しいハクサイを収穫するためには、農薬の力を借りる必要がある場合も考えられます。本サイトの農薬データベースの対象農作物に「ハクサイ」、適用病害虫に病気の名前を入力し、病気に有効な農薬の情報を検索できますのでご参照ください。

田辺 大祐Tanabe Daisuke

農業ライター

京都大学にて農業と経営の関わり方を学んでいます。

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