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美味しいセロリを育てるために!セロリ栽培で知っておくべき5つの病気と対処法
2020/9/14

美味しいセロリを育てるために!セロリ栽培で知っておくべき5つの病気と対処法

セロリは、生で食べるだけでなく、独特な香りを生かして肉や魚の臭み消しにも活かすことができるセリ科の野菜です。今回は、セロリを栽培する上で気をつけたい4つの病気について解説します。

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1. 菌核病

菌核病はSclerotina sclerotiorumというカビによって引き起こされる病気で、セロリなどセリ科の野菜だけでなく、アブラナ科の野菜をはじめ多くの作物に感染します。
初期には、茎の一部に水が染みたような状態になって淡褐色に腐敗します。放っておくと、病斑が茎を伝わって他の部分に伝染していきます。

カビは水を介して伝染するため、多湿な環境で発生しやすくなります。気温がそれほど上がらず、かつ湿度が高い晩秋から春にかけては特に注意が必要です。カビの胞子が作られると風によって運ばれて他の作物にも感染が拡大する恐れがあります。

予防法・対処法

発症した葉や茎はすぐに除去しましょう。
また、水のやりすぎに注意し、排水がよい土壌環境を整備しましょう。梅雨の時期や秋の雨が多い時期には特に注意が必要です。
アブラナ科の作物の連作は避け、適切な施肥管理を心がけましょう。

2. 斑点病

斑点病は、Cercospora apiiというカビが原因となって発生する病気で、発病期間は定植前後から収穫期までの長期にわたります。別名「黒斑病」や「褐斑病」とも呼ばれます。

症状は主に葉に現れ、初期には水浸状の丸い小斑点が生じます。やがて病斑は拡大して灰褐色の円形になります。被害が大きい場合には葉が枯死にいたります。

症状は株の下方の葉から始まって上部へと進行していきます。葉枯病と病状が似ていますが、葉枯病では病斑上に黒色の小粒点が生じることから区別が可能です。

対処法

多湿な環境で発生しやすいため、排水を良好にし、日当たりや風通しを良くして過湿に注意します。発病株を見つけたらすぐに除去し、感染の拡大を防ぎましょう。

斑点病は種子を介して伝染することが知られているため、消毒された種子を用いるようにしましょう。また、連作を避け、土壌中に病原菌が溜まらないようにすることも重要です。

3. 萎黄病

セロリの萎黄病は、フザリウム属菌のカビが原因となって発生します。
発病の初期には葉が黄化し、やがて葉脈が壊疽して葉に水分を供給できなくなって枯死にいたります。葉が黄化している場合には根にも症状が現れている場合が多く、根部を切断すると道管の部分が褐色に変色している様子が観察されます。

土壌中に残存する原因菌が発病を引き起こします。種子から感染することもあります。
感染が起こった畑を機械で耕した後、消毒をせずに同じ機械を他の畑で使用することによっても感染が拡大するため、機械の使用後には消毒を行うよう心がけましょう。

予防法・対処法

感染した葉や茎は早期に除去し、畑の外で処分します。また、一度感染が確認された土壌では連作を避けましょう。
種子による伝染を防ぐため、育苗を行う際には消毒された種子を用いましょう。抵抗性のある品種を選択することも効果的です。

4. 軟腐病

軟腐病はErwinia carotovoraという細菌が原因で発生します。
発病の初期には新芽などの柔らかい葉に水浸状の小さな病斑ができます。病斑は急速に広がり、株全体が侵食されると腐敗して悪臭を発するようになります。

土壌中に残存する原因菌が発病を引き起こします。
感染が起こった畑を機械で耕した後、消毒をせずに同じ機械を他の畑で使用することによっても感染が拡大するため、機械の使用後には消毒を行うよう心がけましょう。

マメ科やイネ科を除くほとんどの植物に感染する病気のため、一度でも軟腐病が発生した畑では注意が必要です。

予防法・対処法

感染した葉や茎は早期に除去し、畑の外で処分します。また、一度感染が確認された土壌では連作を避けましょう。

株と株の間隔を十分に広くとったり、水はけが悪い畑では畝を高くしたりするなどの予防策も有効です。また、害虫が食害した後の傷口から菌が侵入することがあるため、害虫の侵入を防ぐために防虫ネットを掛けるとよいでしょう。

5. 葉枯病

葉枯病は、Septoria apiicolaというカビが原因となって発生する病気です。症状は主に葉に現れ、初期には丸い淡黄色の小斑点が生じます。やがて病斑は拡大して暗褐色に変色します。被害が大きい場合には葉が枯死にいたります。

症状は古い葉から新しい葉へと進行していきます。斑点病と病状が似ていますが、葉枯病では病斑上に黒色の小粒点が生じるのに対して斑点病ではそのような斑点は見られないことから区別が可能です。

対処法

多湿な環境で発生しやすいため、排水を良好にし、日当たりや風通しを良くして過湿に注意します。春から秋にかけての降水量が多い時期には特に注意が必要です。また、発病株を見つけたらすぐに除去し、感染の拡大を防ぎましょう。

斑点病は種子を介して伝染することが知られているため、消毒された種子を用いるようにしましょう。また、連作を避け、土壌中に病原菌が溜まらないようにすることも重要です。

6. おわりに

今回は、セロリに発生しやすい病気への対処法をご紹介しました。美味しいセロリを収穫するためには、農薬の使用が有効な場合も考えられます。本サイトの農薬データベースの対象農作物に「セルリー」、適用病害虫に病気の名前を入力し、病気に有効な農薬の情報を検索できますのでご参照ください。

川瀬 翔子Shoko Kawase

農業ライター

ライフワークは食べられる野草や木の実を探して調理し、みんなでワイワイ食べること! 「誰もが安全・安心な食を手にできる社会」の実現を目指して勉強中です。

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