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イチゴを害虫被害から守れ!イチゴによくつく4つの害虫
2020/8/10

イチゴを害虫被害から守れ!イチゴによくつく4つの害虫

イチゴ栽培においても、他の作物と同じように様々な害虫が発生するリスクがあります。今回は、イチゴ栽培で気をつけたい4つの害虫の特徴とその対処方法についてまとめました。

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1. はじめに

甘酸っぱい味覚が人気のイチゴは家庭菜園でもよく栽培されています。
今回は、イチゴ栽培で注意したい害虫とその予防法・対処法をご紹介します。

2. イチゴ栽培で注意したい害虫

2.1 ミナミキイロアザミウマ

ミナミキイロアザミウマは、体調1.2mmほどの小さな虫です。
イチゴだけでなく、ウリ科のキュウリ、メロンやナス科のナス、ピーマンなど様々な作物に食害をもたらします。ミナミキイロアザミウマは1979年に宮崎県で初めて確認され、現在では九州・四国・本州の40都府県以上に生息域が拡大しています。

ミナミキイロアザミウマは、成虫や幼虫が作物の葉や茎から汁液を吸うことによって食害を起こします。被害にあった実は黄色く変色し、硬くなることが知られています。

また、ミナミキイロアザミウマはTospovirus属のウイルスを媒介することが知られており、イチゴの葉を灰白色に変色させて果実の生育を阻害するという被害を引き起こします。

予防法・対処法

ミナミキイロアザミウマは薬剤への抵抗性が高いことが知られています。
そこで、天敵であるカメムシを用いて捕食させる方法や、栽培施設への侵入を防ぐために寒冷紗でビニルハウスの開口部を覆う方法などが取られています。また、太陽光をよく反射するマルチを用いて株元を保護することもミナミキイロアザミウマの発生を予防する効果があります。

  • ミナミキイロアザミウマは雑草でも繁殖するため、圃場の周囲の雑草は取り除いて発生を防ぎましょう。
  • マルチを敷くことで株の根元への侵入を予防しましょう。
  • 寒冷紗で覆うと苗への被害を抑えることができます。


2.2 コナガ

ガの幼虫で、体長が5mm~10mmほどの小さなイモムシです。春から冬前にかけて長く発生します。葉の裏から葉の表皮だけ残して食べていくので、食害された部分は白くなった後、穴が空くといった症状が見られます。

予防法・対処法
  • 寒冷紗や不織布、防虫ネットで成虫の産卵を防ぎます。
  • 被害が見られたら、葉をよく見て一匹ずつ捕殺しましょう。薬剤を利用して対処することもできます。
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2.3 アブラムシ

アブラムシは体長0.5~3㎜の虫で、葉や茎に大量に発生します。体色は写真の様に黄色のものから緑色、黒色、灰色など様々な種類があります。

成虫、幼虫ともに葉や茎を吸汁します。アブラムシが大量に発生した株は生育が阻害されてるだけでなく、アブラムシの排泄物にカビが発生してすす病を発病します。
また、アブラムシはモザイク病を媒介することが知られています。

予防法・対処法
  • マルチを敷くと、成虫の飛来を予防することができます。
  • アブラムシと共生関係にあるアリを除去することで、アブラムシの増殖を抑制する方法もあります。
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2.4 ハダニ

ハダニは、成虫、幼虫ともに食害をもたらします。体長は0.5~1㎜ほどで、葉の裏にくっついて吸汁します。ハダニが吸汁した後の葉は、葉緑素が抜けて白く見えるようになり、やがてその部分が枯死して写真の様に黒くなります。
被害が広がると、光合成が行えなくなり葉が枯死します。

予防法・対処法
  • マルチを敷くと、ハダニの発生を予防できます。
  • ハダニは雑草でも発生するため、株の周囲の雑草は丁寧に除去しましょう。
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3. イチゴを健康に育てるために

害虫が発生すると、作物の生育が阻害されるだけでなく、病気の発生につながる場合もあります。
イイチゴの病気対策のすべて!イチゴ栽培における主な病気4つまとめでは、イチゴに発生しやすい病気についてご紹介しています。美味しいイチゴを育てるために必要な対処法について、合わせて押さえておきましょう。

田辺 大祐Tanabe Daisuke

農業ライター

京都大学にて農業と経営の関わり方を学んでいます。

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