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日本の伝統的食材!サトイモの栽培レシピ
2020/9/15

日本の伝統的食材!サトイモの栽培レシピ

芋煮やおせちに使われるサトイモですが、どのように栽培されているのでしょうか。土垂、やつがしらといったサトイモの種類と植え付けから収穫までのサトイモの栽培法をまとめました。

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1.サトイモの種類

サトイモは世界的にはタロイモという括りの中に分類されます。海外のタロイモは日本のサトイモよりも大きいものが多く、よく見るコロコロとしたサトイモは日本で主に食べられています。サトイモは東南アジアが原産ですが、縄文時代に日本に入ってきたと考えられており、日本で独自の品種が生まれてきました。

サトイモは、見た目のほかに、親いもを食べるか子いもを食べるかで分類されます。よく見かけるサトイモの種類をまとめました。

土垂サトイモ

「どだれ」と読みます。ころころとした丸い小さめのいもが取れる品種です。関東地方でよく栽培されています。子いもや孫いもが主に流通していますが、家庭菜園で収穫する場合には親いももおいしく食べることができます。

石川サトイモ

土垂よりも一回り小さめのいもが取れる品種です。「石川早生」という種類が西日本でよく栽培されています。夏過ぎの早めの時期から出回り、子いもを食べます。

赤芽サトイモ

「セレベスいも」とも言います。芽の周辺が少し赤みを帯びていて、少し細身ないもが取れる品種です。カタカナ名がついていますが、日本で昔から食べられてきました。親いもと子いもどちらも食べますが、孫いもはほとんどつかないことが多いようです。

えびいも里芋

えびのように湾曲しているのが特徴の品種です。上品な味わいで、京都の伝統野菜としても使われてきました。親いもも子いもどちらも食べます。

やつがしら里芋

頭が8つ集まったように見えることから「やつがしら」と名のついたゴツゴツと大きいいもが取れる品種です。縁起物として、おせち料理に入ることが多いです。親いもを食べるので、一株一つしか取れません。

京いも

「たけのこいも」とも呼ばれます。ずんぐりとした細長いいもがとれる品種です。「京いも」と名がついていますが、宮崎県でよく栽培されている明治時代に日本に入ってきた品種です。

2.準備

2.1 栽培場所・時期

サトイモは高温多湿を好む野菜です。栽培場所は粘土質の土であるがいいでしょう。また、そこまで日が当たっていなくとも育つので、他の夏野菜が育ちにくい日陰でじめじめしているところなどに植えるのが畑を効率的に使えるかもしれません。

栽培時期は春先から冬前までと長期間にわたります。霜が降りなくなる4月中旬から5月初旬に植え付けて、夏の終わりから冬にかけて収穫します。東南アジア原産なので寒さに弱く、地域によって育てられる時期が異なります。下の表も参考にしながら計画を立ててください。また、品種によって植え付け時期や収穫時期は差があるので、確認するようにしてください。

マルチ栽培

サトイモのマルチ栽培は、春先の地温を上げて生育期間を短縮するというねらいがあります。また、適度な水分を保持したり、雑草を抑えるといった効果もあります。しかし、土寄せと追肥の際にマルチを一度めくらなければいけないため、少し大変です。畝をもともと高く作り土寄せをしないで済ませる農家さんもいます。その場合には、種芋はしっかり芽出しをして、少し深く埋めましょう。



2.2 土づくり

植え付け予定日の2週間前に、1㎡あたり苦土石灰を200g、堆肥を2kg、ようりんを60g、化成肥料(8-8-8)を80g混ぜ込みます。サトイモはpH6.0~6.5の比較的酸性の土壌で生育しますが、カルシウムをよく吸収するので苦土石灰を入れます。元肥として入れるようりんと化成肥料は、ホームセンターで売っているいも用の肥料で代替しても大丈夫です。サトイモは生育期間が長いので、元肥はひかえめに、追肥を何度もしていきます。

畝は90cmほどの幅の平畝にします。土寄せをするので、畝の両側は少し余裕があるとよいでしょう。

2.3 芽出し

あらかじめ種いもの芽を出しておく作業で、「催芽」とも言います。生育を早める場合や露地は霜が降りるような春先から栽培する場合に行います。直植えでも十分に育つので必須の作業ではありません。

種いもをポットやプランターに植え、芽が見えないくらいに土をかぶせて保温管理します。20度以上になるように日が当たる暖かい場所で育てましょう。ビニールハウスの中で育てたりやポットにフィルムをかぶせたりすると簡単かもしれません。乾燥には弱いので、みずやりを忘れないようにしてください。

3.植え付け

株間は45cm(肩幅ぐらい)の間隔で植えていきます。芽が上になるようにして、深さ10cm(中指の長さぐらい)に埋めてください。

サトイモの芽が出ない?

サトイモは直植えしてから芽が出てくるまでに1カ月弱かかることもあります。気長に待ちましょう。ただし、地中で腐っている場合には芽を出すことはありません。そうした欠株をなくしたり、生長をそろえたい場合には芽出しを行うとよいでしょう。

4.追肥と土寄せ

土寄せは子いも、孫いもが肥大するために重要な作業です。土寄せをしないと、地表に出てしまったいもが緑色になったりもします。また、子いもから出たわき芽が生えていることがあるので、いっしょに埋めてしまいましょう。

土寄せ:1回目

6枚目の本葉が出る、5月下旬~6月初旬ほどを目安に行いましょう。1㎡あたり80gほどの化成肥料(8-8-8)を株の周りにまき、5cmほど畝の両側から土寄せします。

マルチ栽培をしている場合は、マルチの裾を上げるか、穴を広げ、株元に土が入り込むようにていねいに行ってください。マルチの穴を広げ過ぎてしまうとそこから雑草が生えてきます。

土寄せ:2回目

1回目の土寄せから1カ月後、6月下旬~7月初旬ほどを目安に行いましょう。梅雨が明けるまでに終わらせるイメージです。1㎡あたり40gほどの追肥を1回目と同じようにします。2回目は10cmほど畝の両側から土寄せします。

マルチ栽培をしている場合にはこの時までにはマルチをはがします。夏本番になると地温が上がりすぎて、株がダメージを受けてしまうからです。

土寄せ:3回目

2回目の土寄せから1カ月後、8月初旬頃に最後の土寄せを行います。この時には追肥はしません。10cmほど畝の両側から土寄せします。畝が最終的に35cm~40cmほどになっているとよいでしょう。

サトイモは乾燥に弱い

梅雨が明けた後、乾いた状態が続いてしまうと収量がとても減ってしまいます。晴天が1~2週間続くようであれば、たっぷりと水やりをしましょう。昼間に水やりをするとお湯になってしまい株にダメージになるので、早朝か夕方にやるようにしましょう。また、「しきわら」で乾燥予防するのも効果的です。

収穫

サトイモはある程度大きくなっていれば、いつでも収穫でき、早いものだと8月末から可能です。霜が降りる11月前まで育てることができ、生育期間が長い方がたくさん収穫することができます。特に急ぐこともないのであれば、茎が枯れ始める頃に収穫するのがよいでしょう。

地ぎわで地上の茎を刈り取り、スコップで株の周囲にスコップを差し込みいもを掘り上げます。親いもや子いも、孫いもがすべてくっついた大きな塊になっていて、ずっしりと重いです。塊から根や土を落としながらいもを一つずつ切り離して選別します。一番大きいものが親芋です。

おわりに

今回はサトイモの栽培方法を見てきました。しっかり土寄せして大きなサトイモをたくさん収穫したいですね。

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田口 翔一Taguchi Shoichi

ライター

農学のアカデミックな見地をわかりやすく取り入れた記事を作成していきます。

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