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ポインセチアを病気から守る!知っておくべきポインセチアの病気5つとその対策
2020/12/11

ポインセチアを病気から守る!知っておくべきポインセチアの病気5つとその対策

ポインセチアはトウダイグサ科の多年草で、花のように見える華やかな苞(ツト)が人気の植物です。クリスマスの季節に花を咲かせることから、クリスマスフラワーとして知られています。今回は、ポインセチア栽培で注意したい5つの病気とその対策法をご紹介します。

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1. はじめに

トウダイグサ科のポインセチアは、まるで花のように見える赤や黄色の苞(ツト)と緑の葉とのコントラストが美しい植物です。11月~2月にかけての冬季に花を咲かせることから、クリスマスの花としても知られています。

冬季は室内で育てますが、病気への対策は大切です。今回は、ポインセチアがかかりやすい病気とその予防法・対処法をご紹介します。

2. ポインセチア栽培で注意したい病気

2.1 灰色カビ病

灰色カビ病は、ボトリティス菌というカビ(糸状菌)が原因で発生する病気です。枯れた葉先が主な伝染源となり、葉や茎で発症します。感染した葉が枯死して落ちる際に他の葉に接触すると被害が広がっていきます。

病気が進行すると、発症部は灰色のカビに覆われてしまいます。夏場の発生は少なく、秋から冬にかけての、涼しくて湿度が高く、日照が不足しがちな時期に発生しやすくなります。

対処法

葉が茂りすぎていたり、植わっている場所の風通しが悪かったりすると、湿気が溜まって胞子が拡散しやすくなります。できるだけ風通しの良い場所で育てましょう。
成長して葉が多くなってきたら、必要に応じて葉が込み過ぎないように取り除きましょう。



2.2 炭疽病

炭疽病はカビ(糸状菌)が原因で起こる病気で、高温多湿の時期に特に注意が必要です。
感染の初期には葉に淡褐色の病斑が生じ、病気が進行すると病斑が拡大して中央部が変色し、凹みはじめます。葉や茎にできる病斑は湿気が多い状態が続くとヤニが生じてきます。

水はけが悪く高温多湿の環境で多く発生します。被害を受けた茎や葉にカビが残存し、胞子が空気を介して周囲に飛散することで感染が広がります。
下の写真は炭疽病を発症したネギのものですが、症状が進行している様子が観察できます。

予防法・対処法

発病した葉はすぐに除去しましょう。茎に発症した場合は株ごと処分する必要がある場合もあります。新しい培養土を用いるなどして、水はけをよく保つことが有効です。

炭疽病は肥料過多の場合に発生しやすくなるため、施肥管理には十分に注意しましょう。



2.3 斑点病

斑点病は、別名「黒斑病」や「褐斑病」と呼ばれることもあります。ポインセチアの斑点病はAlternaria euphorbiicolaというカビ(糸状菌)が原因となって発生します。この病原菌はポインセチアに特有の菌で、ポインセチアでのみ斑点病を引き起こすことが知られています。

発病の初期には、株の下の方の葉っぱに黒色~褐色の斑点が観察されます。親株が感染していたことによる種子感染が多く風によって周囲へと胞子が飛ばされることで感染が拡大します。また、感染した個体の残渣(ざんさ)が土壌中に残っている場合にも発病に至ることもあります。

対処法

発病した葉から感染が広がるため、感染した葉は早めに除去しましょう。また、肥料切れにより被害が助長されるため、施肥管理には十分注意します。
さらに、多湿条件で発生しやすいため、水はけをよく保つように心がけましょう。



2.4 疫病

Phytophthora nicotianaeという卵菌類の菌によって引き起こされる病気です。全体的に株の元気がないように見受けられたら要注意です。葉や葉柄、苞に灰褐色の病斑ができると葉や苞が落ちやすくなります。株全体に病気が広がると枯死にいたります。

ポインセチアは挿し木で増やしますが、挿し木に用いる枝が病気にかかっている場合、あるいは土の中に病原菌がいる場合に感染が広がります。病原菌は雨によって拡散されるため、梅雨をはじめ降雨の頻度が高くなる時期には特に注意が必要です。

予防法・対処法

発病した部位はすぐに除去し、落ち葉や根などの残渣(ざんさ)が残らないように注意ましょう。また、多湿環境になることを防ぐため、葉を適度に除去して風通しを良く保ち、培養土の種類に留意して土も水はけがよくなるように調整しましょう。



2.5 苞枯病

苞枯病はポインセチアに特有の病気で、Alternaria alternateという菌が原因となって発生します。室温が15~30℃と比較的暖かく、かつ湿度が高い場合に発症しやすくなります。苞が色づいた後に発病するため、出荷間際のポインセチアで被害が大きく、栽培農家の間では深刻な病気として知られています。

苞枯病の症状は花の下にある苞(ツト)と呼ばれる部位にのみ見られ、大型の丸い病斑が数多くできます。苞が色づく時期には20~25℃を保つ必要があるため、換気を十分に行って室内の湿度を下げることが大切です。

予防法・対処法

多湿条件で発生しやすいため、土の水はけをよく保つとともに、換気を十分にするように心がけましょう。

予防策としては、薬剤を薄めて散布するのも効果的です。

3. ポインセチアを健康に育てるために

風通しがよい環境で、施肥管理や水やりに注意しながら育てることが、ポインセチアを健康に育てるための基本です。万が一病気に感染した場合には、症状に合わせて適切に葉の除去や株の抜き取りを行ってください。

害虫による食害が病気の感染をもたらす場合も少なくありません。ポインセチアに発生しやすい害虫については、こちらの記事をご覧ください。

ポインセチアの害虫対策!知っておくべきポインセチアの害虫4種まとめ| AGRIs | 農業技術の集会所
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ポインセチアはトウダイグサ科の多年草で、花のような鮮やかな苞が特徴の植物です。クリスマスの時期に花を咲かせることから、クリスマスフラワーとしても人気があります。今回は、ポインセチア栽培で注意したい害虫4種とその対策法をご紹介します。
https://www.google.com/url?q=https://www.agri-smile.app/articles/poinsettia-vermin

冬季に花が咲く珍しい植物、ポインセチア。部屋に飾れば、家の中が明るくなること間違いなしです。ポインセチアを健康に育てて華やかな姿を楽しみましょう。

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川瀬 翔子Shoko Kawase

農業ライター

ライフワークは食べられる野草や木の実を探して調理し、みんなでワイワイ食べること! 「誰もが安全・安心な食を手にできる社会」の実現を目指して勉強中です。

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