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ピーマンの6つの病気 原因から予防法・対処法を詳しく解説!
2020/8/3

ピーマンの6つの病気 原因から予防法・対処法を詳しく解説!

栽培過程でピーマンがかかってしまう病気について解説しています。被害の様子や原因、対処法について詳しく紹介しています。

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1.斑点細菌病

斑点細菌病は、定植時の葉に発生する病気です。
初期には葉に5~8mmの丸い小斑点が生じ、拡大して1~3cmの灰褐色の病斑になり、病斑部が破れやすくなります。
症状が進むと同心円状に斑点が広がっていき、斑点の上に黒い粒々が見られるようになります。
ベト病と間違われることが多いですが、斑点細菌病は病斑が古くると穴が空き、白い細菌の塊が見られるようになる点がベト病との違いです。

対処法

排水を良好にし、日当たりや風通しを良くして過湿に注意します。
ハウス栽培の場合は発病株をできるだけ早く見つけ、ハウス内に持ち込まないように気を付けましょう。
斑点細菌病は効果の望める農薬がないので初期防除が重要になります。

2.モザイク病

葉や茎、花に黄淡色の病斑がいくつも現れ、それが株全体にモザイク状にまん延していく病気です。
病気が進行すると葉が極端に細くなり、茎にも奇形が見られるようになっていきます。
アブラムシによって媒介されて伝染することが知られています。

 
対処法

モザイク病はウイルス性の病気であるため、治療法がありません。
マルチやトンネルを活用して、病気を伝搬するアブラムシの飛来を防ぎましょう。
薬剤を使って予防することも可能です。

3.炭疽病

主に露地栽培において葉に発生します。
褐色で円形の病斑がしだいに拡大し、斑点の内側が白っぽく変化して淡褐色~灰白色の大きな病斑になります。
さらに進行すると、葉に穴が開いたり、枯れてきたりします。

対処法

風通しを良くし、高温多湿を避けた環境で育てましょう。発病初期は、発病した葉を早めに取り除き、薬剤を散布して病気の拡大を防ぎましょう。

4.うどんこ病

 葉に白い粉をふいたような症状が出ます。放置すると周りの葉にどんどん広がり、生育が抑制され、実がならなくなることがあります。風や水滴によって運ばれた胞子が葉に付着し、雨が降らず空気がよどんでいる場所で繁茂します。また、窒素肥料が多すぎると軟弱徒長して、病気にかかりやすくなります。

 糸状菌の一つ、子のう菌のスファエロテカ菌(Sphaerotheca)が引き起こす病気です。白い粉に見えるものは菌糸で、葉の表面の細胞から栄養を吸っています。葉の表面にくっついているだけなので、雨粒でも簡単にはがれます。絶対寄生菌なので、宿主を殺すことは基本的にありませんが、株全体に広がると生育が著しく抑制され、収穫は望めないでしょう。

対処法

感染した葉を見つけたら早期に取り除きましょう。枯れた葉を取り除いたり除草したりすることで、風通しを良くして予防に努めましょう。また、肥料のあげすぎはうどんこ病以外にも多くの問題が起きるので、適量を守りましょう。もし、感染が拡大してしまったときには薬剤を散布して対処します。

5.灰色カビ病

灰色カビ病は、ボトリティス菌という風によって飛散する糸状菌が原因となる病気で果実、葉、茎などに発生し、特に枯れた葉先、咲き終わった花弁が主な伝染源となり、それらが落ちる時に接触した葉に病斑ができます。
初めに水浸状の病斑が現れ、時間が経過すると病斑部に灰白色〜褐色のカビが生じます。また、カビが茎の内部に及ぶと水を吸い上げられなくなり、それより上の部分の枯死につながります。

対処方法

葉が茂りすぎていたり植わっている場所の風通しが悪い場合、湿気が溜まって胞子が拡散しやすくなります。できるだけ風通しの良い場所で株間を空けて育て、成長して葉が多くなってきた場合には必要に応じて摘葉しましょう。また咲き終わった花がらも感染源となる場合が多いので、こまめに取り去りましょう。花弁は主な伝染源となるので、咲き終わった花弁は取り除くことが重要です。

6.菌核病

葉が青々としたま菌核病は地表近くの茎や葉柄部、花梗や花蕾など様々な場所に発症します。
褐色の水浸状の病斑を生じ、発症した部位は腐敗してしまいます。
多湿環境下では病斑部に白色の綿毛状の菌糸が生じ、灰褐色の菌核を形成します。
主に春と秋、雨が降った後の多湿条件下に発生します。
ま株の一部が突然萎れ、非常に速い速度で広まって枯れていってしまう病気です。茎の断面を見てみると乳白色の菌泥が見られることがあります。
写真は菌核病にかかったブロッコリーの様子ですが、ピーマンの場合でも同様の症状が確認されています。

対処法

他の病気と同様に、同族や同一作物の連作は避けましょう。
圃場の水はけをよくしておき、予防的に農薬を散布しておきましょう。
それでも発症してしまった場合は、被害にあった株をなるべく早く除去しましょう。

病気が広まってしまった場合

今回はピーマンがかかりやすいいくつかの病気への対処法をご紹介しました。美味しいピーマンを収穫するためには、農薬の力を借りる必要がある場合も考えられます。本サイトの農薬データベースの対象農作物に「ピーマン」、適用病害虫に病気の名前を入力し、病気に有効な農薬の情報を検索できますのでご参照ください。
また、合わせてピーマンの栽培レシピ すぐに実践できるピーマン栽培のコツについても知識として理解しておきましょう。

田辺 大祐Tanabe Daisuke

農業ライター

京都大学にて農業と経営の関わり方を学んでいます。

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