美味しいペコロスの育て方!ペコロス栽培:畑の準備から収穫までを解説

美味しいペコロスの育て方!ペコロス栽培:畑の準備から収穫までを解説

一口サイズで見た目にも楽しいペコロスは、小ぶりのためプランターでも育てやすく家庭菜園におすすめです。今回は、ペコロスをはじめて育てる方向けにペコロスの育て方をご紹介します。

はじめに

学名 和名/別名 分類 原産地 発芽適温 生育適温
Allium cepa ペコロス/小タマネギ ヒガンバナ科ネギ属 中央アジア 15~20℃ 10~15℃

ペコロスは直径3~4㎝の小さなタマネギのことで、「小タマネギ」や「ペコラス」「プチオニオン」とも呼ばれます。
一般的なタマネギの品種を通常の10倍程度に密植して育てる方法がよく知られていますが、専用の品種も存在しています。

家庭菜園でペコロスを育てよう!

栽培時期

タマネギには早生種から晩生種まで様々な種類がありますが、ペコロスの栽培には早生種が向いています。
通常のタマネギより1か月ほど遅い10月下旬から11月頃にかけて種まきを行い、翌年の4月~5月頃にかけて収穫することができます。

栽培環境

ペコロスは地植えでもプランターでも栽培可能です。酸性の土壌では育ちにくいため、pHが6.5~7.5程度に保たれているかどうか確認しましょう。

ペコロスを育てるときには、風通しがよくて日当たりが良好な場所を選びます。また、水はけが良いかどうかも合わせて確認し、水のやりすぎで根腐れが起こらないように注意します。

土づくり

ペコロスの育て方は大きく二通りに大別され、途中で植え替えを行わない方法と、苗づくりを行った後に植え替えて、密に定植する方法があります。本記事では、途中で植え替えを行わないで育てる方法についてご紹介します。
この場合、種まきを行う前にきちんと土づくりをしておくことが重要です。

土づくりは、ペコロスの種をまく2週間ほど前には行うようにしましょう。肥料を土に混ぜ込んでから、肥料が土になじむまでの時間が必要になります。

地植えをする際は、定植する2週間以上前に苦土石灰をまいて畑にすき込みます。
分量は1㎡につき約150gが目安です。手でつかんだときに5握り分程度の量になります。

種まき・追肥

10月~11月頃に種をまきましょう。
ペコロスは植え替えをしないため、種をまいてから収穫までを見据えて畑の中で適した場所を選びます。プランターで栽培する場合には、日がよく当たるようにプランターの位置を工夫するとよいでしょう。

種は、5~6㎝の間隔に溝をつけて条まきをします。ばらまいても大丈夫です。
本葉が2枚になったら、成長がよい苗を残して間引きましょう。苗と苗の株間が2~3㎝になるように調整します。このとき、化成肥料を1㎡につき50g程度(約2握り)追肥するとよいでしょう。

苗の時期には病害虫による被害が深刻化することがあるため、寒冷紗や防虫ネットをかぶせるなどの対策が必要になります。
ペコロスの栽培で気をつけたい病害虫については下記の記事をご参照ください。

収穫

4月の中旬以降になって地上部が自然に倒れはじめたら収穫の合図です。一本ずつ抜き取って大きさを確認しましょう。
十分大きくなっていない場合には収穫の時期を少し遅らせてみましょう。

おわりに

今回は、家庭菜園でのペコロスの育て方についてご紹介しました。形のきれいなペコロスを育てるためには、病気や害虫への対策も適切に行うことが大切です。
ペコロスを栽培するときに特に気をつけたい病気についてはこちらの記事でご紹介しています。

ペコロスを健康に育てるために、これらの情報も併せてご参照ください。

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