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ナスを病気から守り、健康に美味しく育てる!ナスの9つの病気とその対策
2019/11/20

ナスを病気から守り、健康に美味しく育てる!ナスの9つの病気とその対策

主に夏の暑い時期に栽培を行うナス。高温や多湿をいった原因から様々な病気が発生し、実が育たなくさせてしまいます。うどんこ病から綿疫病まで、ナスの10の病気の症状とその防除方法をまとめました。

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1.うどんこ病

葉っぱがうどん粉をまぶした様に白くなっていく、様々な野菜栽培に付きまとう病気です。 葉の表面が白くなることで葉の光合成速度が低下したり、葉から栄養を吸収されたりして、苗全体の衰えにつながります。胞子が風で運ばれ、葉や枝、花首、蕾に寄生します。春や秋の涼しく湿度が低い時期、とりわけ風通しの悪い場所で発生しやすくなります。

対処法

チッ素過多になっていると感染しやすくなるので、肥料は指示されている量を守って使用 するようにしましょう。

2.菌核病

梅雨の時期など、温度が高すぎず、かつ湿度が高いときに発生しやすい病気です。 茎や実で見られ、茎では水浸状の病斑が広がっていって病斑から上の茎葉はしおれて枯死します。病斑部は褐色から黒褐色に変色し、やがて白い綿状のカビに覆われ、最後は黒いネズミ糞状の菌核が形成されます。実では茎と同じような症状が花が落ちた部分に発生します。 灰色カビ病とほぼ同時期に多発しますが、菌核病の発生源が茎であるのに対して灰色カビ病の発生源は葉、花、実であること、また菌核病では病斑上が白い綿状の菌糸で覆われるという点で見分けることができます。

対処法

菌核病は低温かつ多湿の環境で起こりやすい病気です。菌核は土を通して感染するので、一度菌核病が発生した場所では連作を行わないようにしましょう。天地返しをして土中深くに病原菌を埋めてしまうのも有効です。

3.苗立枯病

種を蒔いてからしばらくした後、育苗中に起こる病気です。地面付近の茎に発病し、広がるとくたびれたようになり枯死してしまいます。特に種をまいて発芽したばかりの時期に発病するとすぐに黒くなって枯死します。

対処法

土壌の水分が多いと発生しやすくなるので、育苗中の水管理には注意しましょう。また、病原菌は土壌で広まって苗の根や地際部を侵すので、床土には汚染されていない土壌を用いましょう。

4.褐紋病

葉や茎、果実に発生します。葉では蒼白色の病斑ができ、拡大して褐色の病斑になります。果実には円形のくぼんだ病斑ができ、時間が経つと同心円状に黒色の小粒点が生じます。

対処法

露地栽培で発生が多いので、高畦にして排水をよくするようにしましょう。また、密植を避け、病葉や病果があれば早めに取り除くようにしましょう。

5.すすかび病

白色のカビが真ん中から灰褐色に変わっていき、葉がすすで覆われたようになる病気です。症状が広がると、葉全体が黄色く退色していって葉が落ちてしまいます。

対処法

高温多湿で起こりやすい病気なので、特にハウスでは年中発生します。できる限り換気をして、気温と湿度が上がりすぎないようにしましょう。薬剤での治療も可能です。

6.黒枯病

葉に紫褐色の病斑が生じて徐々に拡大して淡褐色で輪紋状の病斑になり、時間が経つと落葉してしまいます。収穫の時にできた切り口付近から枝に症状が広がり、枝全体が枯れこんでしまうことも多いです。

対処法

高温多湿の環境で発生しやすくなるので、風通しの良い状態を維持するようにしましょう。特にハウス栽培では、できるだけ換気をして気温や湿度が上がりすぎないように注意しましょう。。

7.灰色カビ病

灰色カビ病は、ボトリティス菌という風によって飛散する糸状菌が原因となって発生する病気で果実、葉、茎などで発症し、特に枯れた葉先、咲き終わった花弁が主な伝染源となってそれらが落ちる時に接触した葉に病斑が移ります。進行すると発症部分は灰色のカビに覆われてしまいます。夏の発生は少なく、秋から冬にかけての、涼しくて湿度が高く、日照が不足しがちな時期に発生が多くなります

対処法

葉が茂りすぎていたり植わっている場所の風通しが悪い場合、湿気が溜まって胞子が拡散しやすくなります。できるだけ風通しの良い場所で株間を空けて育て、成長して葉が多くなってきた場合には必要に応じて摘葉しましょう。また咲き終わった花がらも感染源となる場合が多いので、こまめに取り去りましょう。花弁は主な伝染源となるので、咲き終わった花弁は取り除くようにしましょう。

8.半身萎凋病

はじめは株の片側の下葉に黄色の病斑ができます。その後葉が上向きに巻いてきたり、先端が垂れ下がったりしてきて、そのまま下葉から枯れていきます。症状の出た株の茎を切ってみて中をみると褐色に変色しています。症状が出ると実のつきが教区単に悪くなります。

対処法

窒素やリン酸が過多になると発病しやすくなるので、肥料の管理に注意しましょう。また、土中の菌が増えるので、連作はしないようにしましょう。

9.青枯病

はじめ、一部の葉が水分を失って青いまましおれます。2~3日間は日中はしおれ、夜間や曇雨天の日には回復するが、その後回復しなくなり、株全体がしおれ、やがて枯死してしまいます。茎の地際部を切断すると維管束が褐変しており、この茎を水を入れた容器などに差し込むと、白色の細菌液が糸を引くように流出します。

対処法

台木を利用する。連作しない。耐病性品種を作付ける作型をずらし、地温の低い時期に作付ける。
高畦にし、排水を良くする。シルバーマルチや敷きわらなどで地温の上昇を防ぐ。
発病株は直ちに抜き取って処分する。養液栽培では水温を20℃以下に管理する。
などの方法があります。

10.綿疫病

主に果実に発生し,幼果から成熟果まで侵されます。 はじめ12~20mm程度のややへこんだ光沢のない褐色楕円形の病変を生じます。
次第に広がり35~40mm程度の円形~楕円形で表面に小じわを伴った褐色病斑となり、かなりへこんでしまいます。
多湿条件下では表面の菌糸は増加し,発生後7日程度で果実全体を被うようなります。
乾燥条件ではかすかな灰白色粉末状のかびを生じます。

対処法

排水,密植に注意し、高温・多湿を避ける。敷わら・ビニールマルチで降雨時の土のはね上がりを防ぐ。
罹病果は除去し、収穫後の罹病株は処分する。
などの方法があります。

11.病気が広まってしまった場合

症状がごく一部に限られている段階では、病気に感染している個所を摘み取るだけで対処できます。その際、胞子などが周囲に広がらぬよう、取り除いた葉をその辺に放置せずに必ず処分するようにしてください。すでに患部が広がり、葉を取り除くだけでは完治が難しい場合は農薬を使う必要が出てきます。本サイトの農薬データベースで対象農作物にナス、適用病害虫に該当する病名を入力して出てくる情報を参考にしてください。 ナスにつく病害虫についての知識を知りたい方は、こちらの記事「害虫被害からナスを守れ!ナスに重大な被害を与える8つの害虫防除法まとめ」をチェック。

加藤 慶太

農業ライター

全国の生産者の元を訪れ、自らの視点で様々な情報を提供します。

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