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害虫被害からナスを守れ!ナスに重大な被害を与える8つの害虫防除法まとめ
2020/7/10

害虫被害からナスを守れ!ナスに重大な被害を与える8つの害虫防除法まとめ

ナス栽培では、様々な病害虫への対策が必要になってきます。アブラムシ、ハダニ、ヨウトムシ、タバコなど。トマトの被害状況を見て、どの害虫の被害なのかを判断し、適切な対処を行いましょう。

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1.アブラムシ

小さい黄色や黒色の虫で、繁殖力が高く大量に発生して葉っぱの裏につき、吸汁します。密度が増すと葉の生育が阻害され、重症になると落葉、枯死してしまいます。また、アブラムシは病気を媒介することもあります。主に葉の裏に群生して吸汁するので、葉の萎縮や生育阻害を引き起こします。排泄物によって葉をベタベタにして、モザイク病、すす病などを媒介したり、アリを誘因したりもします。

対処法

アブラムシの付いた苗の定植は、極力避け、アブラムシが見つかった場合は被害株の近くをマルチングするとよいでしょう。天敵のテントウムシを利用した方法もありますし、アブラムシの共存相手であるアリを駆除することも有効です。。

2.ハダニ

葉裏に寄生して、葉の養分を吸収していきます。そのまま経過すると吸われた部分の葉緑素が抜けて白い斑点ができて乾燥状態となり、さらに進行すると色がさらに悪くなって、落葉してしまいます。落葉してもダニは新しい葉へと移動するため対処しなければ、被害は下の葉から上の葉へと拡大していってしまいます。

対処法

畑の内外の雑草が主な発生源となるので、雑草を放置しないようにしましょう。 湿度が上がると発生しやすくなるので、下葉を適宜剪定して風通しを良く保ちましょう。一方で水には弱いので、葉裏にスプレーなどで水を撒くことで、個体数を減らすことができます。薬剤の使用ももちろん有効です。

3.ヨトウムシ

夜間に株間から出てきて多くの植物を食い荒らします。ふ化幼虫は卵塊の周辺部から表皮を残して集団で食害。次第に幼虫は広がり、他の部位にも食害をもたらすようになります。さらに成長すると昼間は株間に潜み、夜間に外に出てきて食害を行います。>

対処法

葉の裏に大量に卵を産み付けるので、日ごろから葉裏を観察して見つけたらふ化しないうちに葉ごと処分してしまいましょう。また成長すると昼間は土の中に隠れているので、被害が出ているのに見つからないという場合は土の中を探して駆除しましょう。薬剤での防除も有効です。

4.タバコガ

蛾の幼虫のことを指し、体の表面に細い毛が生えています。1匹でも次から次へ実に被害をもたらす上、雌1匹あたり、オオタバコガでは1000~2000個、タバコガでは500~600個ほどの卵を産むことも可能ともいわれており、とても繁殖力の強い害虫です。実に直径5mmほどの穴をあけて中に侵入し、実を食い荒らし、また次の実へと移っていきます。茎に被害が出ると、水を吸い上げられず、食害された場所より上が枯れてしまうことがあります。

対処法

日頃のお手入れの中で、実に5mm位の穴が開いていないか、よく観察しましょう。穴が見つかった場合、穴が一つしか空いてないうちはまだ中にいるのでその実をもぎ取って処分してください。穴が二つになっている場合、幼虫はすでにほかの実に移っています。

5.コナジラミ

葉裏に寄生して植物体を吸汁するので成長が阻害され、葉を白いカスリ状になってしまう。また、排泄物がついた場所にすす病が発生して葉や果実がカビて黒くなる可能性があります。

対処法

密度が増加すると防除が困難になるので、発生初期に除去することが重要です。クロヒョウタンカスミカメムシやタバコカスミカメといった、コナジラミの天敵を利用した駆除方法もあります。

6.アザミウマ

葉に紫褐色の病斑が生じ、徐々に拡大して淡褐色で輪紋状の病斑になり、時間が経つと落葉してしまいます。収穫の時にできた切り口付近から枝に症状が広がり、枝全体が枯れこんでしまうことも多いです。

対処法

成虫になっても地面近くにいることが多いため、農薬や天敵による効果が上がりにくいという手強い害虫です。ナスに限らず、様々な植物に寄生するので、周りの雑草はしっかり取り除くようにしましょう。また、マルチを張ることで、飛来と蛹化の対策になります。花を好む性質を持った種類が多いので、枯れた蕾は適宜摘み取っておくようにしましょう。

7.テントウムシダマシ

テントウムシダマシ20個くらいの星を持ち、テントウムシの成虫に比べてくすんで見えます。テントウムシがアブラムシを食べてくれるのに対して、テントウムシダマシはナスを始めとするナス科の野菜の葉を好んで食べていく害虫です。

対処法

幼虫も成虫も主に葉の裏に住み着いて食害を行うので、薬剤散布も葉の裏側を重点的に行うと良いでしょう。かなり小規模の栽培で数が少ない場合は捕殺するだけでも対応できます。また屋外でハチや昆虫がいれば幼虫を食べてくれるので、自然に退治されます。

8.ハモグリバエ

約2mmの幼虫がナスの葉の中で食害し、特徴的なくねくねした痕を葉に残すので、エカキムシとも呼ばれています。食害が広がると落葉につながり、収穫量も減ります。

対処法

雑草にも寄生するので、畑の内外の除草をこまめに行いましょう。数が少ない場合は、葉についた痕を見つけ次第葉を取り除きましょう。大量に発生した時には、栽培終了後に土壌消毒を、ビニールハウスでは、蒸し込みを行い、被害が続かないようにしましょう。

最後に

ナス栽培に限らず、野菜栽培において害虫や病気による大きな被害を防ぐためにまず重要になるのは生育環境を適切に維持していくことです。適切な水やりをしているか。適切に肥料を使っていて土に問題はないか。風通しはよく保たれているか。これらの点に気を配り続けることは簡単ではありませんが、日々野菜に気を配り続けることで、より良い野菜作りを目指していってください。うどん粉病など、環境によるナスの病気にも十分注意しましょう。 それでも万が一害虫が発生した時。特に大量に発生してしまった場合はやはり農薬を使った対処が必要になってきます。本ページの農薬データベース(対象農作物にナス、適用病害虫に害虫名を入力してください)も参考にしながら適切な方法で駆除を行ってください。

加藤 慶太

農業ライター

全国の生産者の元を訪れ、自らの視点で様々な情報を提供します。

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