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モモの病気と対策法!美味しいモモを育てるための病気対策を解説
2020/7/10

モモの病気と対策法!美味しいモモを育てるための病気対策を解説

5月ごろから収穫が始まる人気の果実モモ!。今回はモモの主な病気とその原因・対策方法について解説していきます。

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1.うどんこ病

【症状】
初め全体がうっすら白くなった後、次第に濃くなりうどん粉をまぶしたようになる症状が葉や花首に発生します。光合成が阻害されたり、葉から栄養を吸収されるので生育不良になり果実が肥大せず、ひどい場合には枯死する場合もあります。
涼しく湿度が低い環境を好むので、春から秋(夏期高温時を除く)にかけて発生しやすく、特に風通しの悪いところなどでは多発します。
【原因】
胞子が風で運ばれて、若い葉や枝、花首、蕾に寄生することで発生します。植物体表面でしか繁殖することができないので菌糸や胞子が繁殖するところが見え、発病の初期でも肉眼で見つけることができます。

 
対処法

発芽10日後から落花10日後頃、特に開花直前と落花後に、DMI剤を2回連用散布すると防除効果が高いとされています。その前後には水和硫黄剤やSDHI剤、AP剤を散布するといいでしょう。

2.せん孔細菌病

【症状】
葉、枝、果実に被害が出ます。葉では絣状に白っぽくなり、その後褐色に変化して穴が空きます。さらに進行すると落葉してしまいます。果実では幼果期から発病し、幼果の頃にひどく感染すると黄色くしおれてしまいます。
【原因】
病原菌は秋期に新梢の芽や皮部に感染し、病斑を形成することなく越冬します。
春先から枝の組織内で増殖したあと春型病斑を生じ、そこから菌が飛散することで葉や新梢、果実に感染していきます。 落花期~ 7月に降雨が多いと多発する病気です。果実発病は収穫のほぼ1ヶ月以上前の感染によって起こり、以後の感染では発病することはありません。
枝への秋期感染は主に9月の強い風雨によって起きるので、この時期に台風の来襲を受けた翌年には発病が多くなります。

対処法

多発すると防除は非常に困難となります。また、薬剤による防除だけでは十分な効果が得られません。肥培管理や耕種的手段を取り入れて総合的に対応する必要があります。 薬剤防除では、開花始めにボルドー液を散布して春型枝病斑からの感染を防ぎます。
次いで落花期から7月上旬まで10日~14日間隔で抗生物質剤を中心に予防散布しましょう

3.黒星病

【症状】
はじめ幼果の表面に暗緑色の小斑点を生じ、果実が肥大するとともに病斑が拡大して表面に黒い胞子を形成します。病斑が多数形成されるとこの病斑部がコルク化し、亀裂を生じます。特に陽光面に多く発生する病気です。
【原因】
枝の病斑で越冬して翌春、菌糸が発育して病斑表面に分生胞子を形成します。これが第一次伝染源となります。
胞子形成は10℃以上で行われ、20〜28℃で湿度が高いと旺盛になります。
分生胞子は落花期(5月上旬)ごろから認められ、5月下句〜6月中句に最も多く、雨滴により飛散して伝染します。

対処法

黒星病は防除をしないとかなりの確率で発生する病気で、果実に発病してしまうと病斑を治療することはできず商品価値を落としてしまいます。
袋がけをすることによって効果的に伝染を抑制することができます。袋がけ後も農薬を予防的に散布して防除の効果を高めましょう。 降雨の前後に農薬を予防散布すると効果的です。5〜6月は重点的に予防散布を行いましょう。 また、余分な枝を切り落とすことで株周りの湿度を下げることができます。

病気が広まってしまった場合

いくつかの病気への対処法をご紹介してきましたが、美味しいモモを収穫するためにはやはり農薬の力を借りる必要が出てきます。本サイトの農薬データベース(対象農作物にモモ、適用病害虫に病気名を入力してください)に記載された情報を参考にしてください。

田辺 大祐Tanabe Daisuke

農業ライター

京都大学にて農業と経営の関わり方を学んでいます。

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