キュウリの花を咲かせるために!知っておくべきキュウリの花の知識

キュウリの花を咲かせるために!知っておくべきキュウリの花の知識

キュウリの花が咲かない4つの原因を解説。キュウリの雄花と雌花の見分け方、雄花ばかりが咲いてしまう時の対処法、雌花が実にならない原因まで、キュウリの花に関する知識をまとめました。

キュウリの花が咲かないのはなぜ?

キュウリの花が咲くのは、つるや葉が成長してきたタイミングです。
植えたばかりの生育初期段階で、根が定着しきれていない頃にはまだキュウリの花は咲きません。株が環境に慣れて生育が始まるまで焦らずに少し待ちましょう。

つるや葉が成長してきてもまだキュウリの花が咲かない場合には、以下の点をチェックしてみてください。

日当たりが悪い

キュウリは太陽光を好む野菜なので、日当たりが悪い環境に育つと光合成を十分に行えず、栄養が足りなくなって花のつきが悪くなります。

風通しが悪い

風通しが悪く湿度が高い環境ではカビなどが繁殖し、病気にかかりやすくなります。病気にかかると成長が止まりがちになり、花がつかないだけでなく、株が枯れてしまうことにもつながります。
苗を植える際には株間を開け、必要に応じて摘葉を行うなどして葉の茂りすぎにも注意しましょう。

また、こちらの記事ではキュウリに発生しやすい病気をご紹介しています。

肥料が足りない

キュウリは大きく成長するために肥料を必要とするため、元肥と追肥をしっかり与えましょう。ただし、肥料が指示されている量を超えても窒素過多の状態になってうどんこ病などの病気やつるボケになりやすくなるので注意しましょう。

つるボケ

つるや葉ばかりが茂ってしまいまう状態をつるボケと呼びます。つるボケを起こしてしまったキュウリはなかなか正常な状態に戻れず、そのまま実をつけずシーズンが終わることも少なくありません。

水やりが足りない

キュウリは比較的根が浅く、水不足に陥りやすい野菜なので、水やりは朝晩欠かさず行いましょう。

キュウリの雄花と雌花の見分け方

キュウリには一つの株に雌花と雄花両方があります。このような植物を「雌雄同株」と呼びます。

キュウリの雌花の後ろには、子房と呼ばれるキュウリの元となる膨らみがある一方で、雄花にはそれがありません。この膨らみの有無でキュウリの雄花と雌花を見分けることができます。また、雄花からのみバニラのような甘い匂いがすることがあります。

キュウリの花ができない原因は受粉にある?

キュウリの花ができているのに実がなかなかできない時、もしかして受粉がうまくいってないのでは?と考える方も多いでしょう。
しかし、キュウリは実を作るのに受粉は必要ありません。キュウリは、雌花と雄花を受粉させなくても実が作られる単為結果性の野菜なのです。

単為結果性(たんいけっかせい)

受粉・受精しなくても果実ができるという性質のことです。受粉やその他の刺激なしに結果する自動的単為結果性を持つ作物にはキュウリの他にバナナ、イチジク、ブドウなどがあります。

ただし、キュウリのなかでも種類によってはまれに単為結果性の弱い株もあります。いろいろな手を尽くしても実がならない場合には、人工受粉をしてみましょう。

雄花ばかりが咲いてしまう、キュウリの実がつかない原因

キュウリの雄花しか咲かない場合

ようやくキュウリの花が咲いたけど、雄花ばかりで雌花が咲かないということがあります。この場合は雄花ばかりといえど、花自体は咲いているので、前述のような肥料の問題ではありません。

原因として、株がつるを伸ばすために養分を送りすぎているということが考えられます。
支柱のてっぺんにつるが届いたときに摘芯(新芽を摘み取ること)をし、雌花が発生しやすくなるようにすると良いでしょう。

ただし、キュウリのようなウリ科の野菜では、最初の1か月ほどは雄花ばかり咲くことは少なくありません。雌花が咲かなくてもあせらずにしばらく様子を見てみましょう。

キュウリの実ができない、大きくならない場合

さて、問題は雌花もしっかり咲くのに、実ができなかったり大きくならないうちに落ちてしまったりする場合です。
このケースでまず考えられるのは日照不足です。キュウリでは、成長するにしたがってつるや葉が茂りすぎて太陽光が十分に届かなくなってしまいがちです。成長に応じてつるの整理や摘葉をして、日陰を作らないように工夫しましょう。

キュウリの花が落ちる

たまにキュウリの花や実が落ちる(枯れる)ということあります。
落ちているのが雄花の場合、果実が実るのは雌花であるのでご心配いりません。キュウリは単位結果性という性質を持っていて、授粉しなくても実がなるのです。

逆に雌花(果実)が落ちている場合、虫や病気の被害が見られないのであれば、水不足や肥料不足を疑ってみましょう。キュウリの根は地表面近くに浅く張っているため、乾燥の影響を強く受けてしまいます。

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