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カリフラワーを病気から守るために!知っておきたい5つの病気
2020/8/31

カリフラワーを病気から守るために!知っておきたい5つの病気

カリフラワーは秋から冬にかけておいしくなる野菜です。食用だけでなく、観賞用として用いられることもあります。今回はカリフラワーがかかりやすい病気について解説しています。

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1.黒腐病

黒腐病はザントモナスなどの細菌によって引き起こされます。
これらの細菌は非常に乾燥に強く、どのような栽培過程においても発症する恐れがあります。
ほとんどのアブラナ科の作物に発生する可能性があり、発症すると地上部全体に影響が現れます。
下の写真のカリフラワーは葉に発症しており、V字形の黄褐色の病斑が形成されています。花蕾が黒ずんで発症する場合もあります。
黒腐病が葉に発症した場合、病変は葉の基部に向かって進行し、茎に至る場合もあります。写真は黒腐病にかかったブロッコリーの様子です。

 
対処法

同属の野菜や同一作物の連作は避けましょう。
傷口から感染することが多いため、むやみに作物を傷つけないように注意し、食害虫を寄せ付けないようにしましょう。
万が一、発症してしまった場合には、直ちに被害株を除去します。

2.黒斑細菌病

黒斑細菌病はシュードモナスをはじめとする細菌によって引き起こされる病気で、アブラナ科の作物全般に発症します。
葉・茎・花梗(かこう)などの部位で発症します。
初めは小さな褐色の斑点が形成され、のちに拡大・融合し、中央部に大きな灰褐色の病斑を形成します。
病斑部では発育が阻害されて奇形になったり、先端部が枯死したりします。写真は黒斑細菌病にかかったブロッコリーの様子です。

 
対処法

同属同一作物の連作は避けましょう。
また、播種前に種子を消毒しておくと良いでしょう。
防除に適した薬剤として、アグリマイシン100水和剤、カッパーシン水和剤、カスミンボルドーなどがあります。

3.軟腐病

カビによって地下部から腐敗が始まり、地面近くの下葉に水浸状の病斑が表れ、強い臭いを放ちます。カリフラワーだけではなく、レタスやキャベツなどでも多く発生します。高温多湿の環境や、水はけの悪い土壌で発生しやすくなります。写真は軟腐病にかかったブロッコリーの様子です。

対処法

傷が発症の原因となる場合が多いため、根に傷をつけないように注意しましょう。
水はけが悪く、かつ窒素過多の土壌で栽培すると苗が軟弱化して発生しやすくなります。畑の排水を良くし、窒素過多にならないように心がけましょう。
そして、被害を受けている株を見つけたら、すぐに引き抜いて処分します。

4.べと病

べと病はペロノスポラ寄生虫という真菌によって引き起こされ、苗と成熟した作物の両方に発症します。
べと病に感染した野菜は一般的に、葉の裏面に灰色のカビを発生させます。
感染すると、葉が黄色から茶色へと変色し、最終的に枯死します。
べと病は歯の裏側で見られることが多いですが、写真のように葉の表側に発生することもあります。
また、べと病は多湿環境下において発症することが多いとされています。

対処法

細菌が土中に存在している可能性があるため、キャベツや白菜など、ほかのアブラナ科の作物との連作は避けましょう。
また、水やりをする時にはできるだけ葉を濡らさないように心がけてください。
それでも発症してしまった場合には、農薬の散布や被害を受けた株の除去を行ってください。

5.根こぶ病

根こぶ病は、プラスモディオフォラと呼ばれるカビの一種によって引き起こされる土中の伝染病です。
主にアブラナ科の作物に発症します。
根こぶ病はその名の通り、主根や支根にこぶを形成する病気です。
こぶは、はじめのうちは白くて硬く、病気の進行とともに表面が褐変し、収穫期になるとかなり腐敗した状態になります。
こぶができると水分や栄養の吸収が妨げられ、発育が遅れてしまいます。また、茎葉が晴天の日中でもしおれるようになってしまいます。
苗が幼いときに発病した場合は、栽培の途中で枯死してしまう可能性もあります。
収穫時まで発育した場合も、株が小さくなり、食味も落ちます。

対処法

石灰を利用して土中のpHを高めることで被害の発生を抑えることができます。
また、発病した場合には、圃場に薬剤を散布することによっても防除することができます。
有効な薬剤としては、ランマンフロアブル、フロンサイドSC、クロールピクリン、などがあります。

病気が広まってしまった場合の対処法

今回はカリフラワーに発生する病気への対処法をご紹介しました。美味しいカリフラワーを収穫するためには、農薬の力を借りる必要がある場合も考えられます。本サイトの農薬データベースの対象農作物に「カリフラワー」、適用病害虫に病気名を入力すると、病気に適した農薬を検索できますのでご参照ください。

田辺 大祐Tanabe Daisuke

農業ライター

京都大学にて農業と経営の関わり方を学んでいます。

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