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美味しいカブの育て方!畑の準備から収穫までを徹底解説
2020/8/31

美味しいカブの育て方!畑の準備から収穫までを徹底解説

日本では古くから栽培されており、各地に様々な色や大きさの地方品種が存在するカブは、プランターでも栽培でき家庭菜園で人気の高い野菜です。今回は、栽培初心者の方向けにカブの育て方をご紹介します。

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1. はじめに

カブは、根だけでなく葉も栄養価が豊富なアブラナ科の野菜です。日本では古くから栽培されており、各地に様々な色や大きさの地方品種が存在します。新鮮なカブは生でサラダや浅漬けにしたり、煮物や汁物の具にしたりと和洋中問わず様々な料理に活用されます。

日本で栽培されているカブは、大きさによって大カブ、中カブ、小カブの3つに分けることができます。特に小カブは鉢植えでも十分に育てることができるため、家庭菜園でも人気の高い野菜です。
そこで今回は、栽培初心者の方向けにカブの育て方をご紹介します。カブ栽培に必要な知識や栽培のコツを押さえて、美味しいカブを作りましょう!

2. 家庭菜園でカブを育てよう!

2.1 栽培時期

カブの生育に適した温度は20~25℃前後で、年に2回栽培が可能です。春まきの場合には3月~5月に播種を行って5月下旬~7月上旬にかけて収穫します。また、秋まきの場合には7月~9月に播種し、8月~1月上旬まで収穫することができます。

2.2 栽培環境

カブは地植えでもプランターでも、どちらでも栽培可能です。カブは根も食用にする野菜のため、プランターで育てる場合には十分な深さのあるものを用意しましょう。

カブを育てるときには、風通しがよくて日当たりが良好な場所を選びます。また、水はけが良いかどうかも合わせて確認し、水のやりすぎで根腐れが起こらないように注意しましょう。さらに、土が柔らかいと根が伸びやすくなるため、土づくりも大切になります。



2.3土づくり

土づくりは、カブを植え付ける1か月ほど前には行うようにしましょう。肥料を土に混ぜ込んでから、肥料が土になじむまでの時間が必要になります。ただし、有機質の肥料や完熟たい肥を使う場合には、化学肥料に比べて即効性が低いため、植え付けまでの間隔はそれほど長くとらなくても大丈夫です。

地植えをする際は、定植する2週間以上前に炭酸石灰と硫酸苦土を使うとよいでしょう。分量は1㎡につき約100gが目安です。苦土石灰を使用する場合には、土がアルカリ性に大きく偏る可能性が高いため注意が必要です。

有機肥料や完熟たい肥を用いる場合には、定植の1週間以上前に、1㎡あたり有機肥料100g、完熟堆肥約2㎏を土全体によく混ぜこんで耕します。
プランターで栽培する場合には、市販の野菜用培養土がおすすめです。



2.4 種まき・間引き

畑の準備が整ったら、種まきを行います。カブは栽培の途中で植え替えることができないため、畑に直に種をまきます。

畝と畝の間の距離はカブの大きさによって変えます。大株の場合には畝間は40~50㎝、中カブでは20~25㎝、小カブの場合には15㎝あけて条まきします。
条の深さは1~1.5㎝になるようにし、種の間隔は1㎝程度あけます。播種が終わったら覆土してたっぷり水をやりましょう。カブは水はけのよい環境を好むため、雨が多い地域では20~25㎝ほど高畝にするとよいでしょう。

カブの間引きは3回に分けてタイミングよく行いましょう。本葉が1枚出たころに初めの間引きをします。2回目、3回目はそれぞれ本葉2~3枚の時期と本葉が5~6枚の時期に行い、最終的な株間をカブの大きさに合わせて調整します。

間引く際には、生育が早すぎたり遅すぎたりする苗のほか、病害虫による被害が見られる苗を取り除くようにします。特に苗の時期には病害虫からの被害が深刻化する場合が多いため、寒冷紗や防虫ネットなどをかけるとよいでしょう。
※間引いた苗は柔らかいため、サラダやおひたしにして食べるのがおすすめです。

カブの栽培で気をつけたい病害虫については下記の記事をご参照ください。

カブの害虫対策!知っておくべきカブの害虫6種まとめ | AGRIs | 農業技術の集会所
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冬野菜の代表格、カブはアブラナ科の植物です。
今回は、カブの栽培で注意したい害虫とその予防法・対処法をご紹介します。

https://www.google.com/url?q=https://www.agri-smile.app/articles/kabu-vermin&sa=D&ust=1597119404946000&usg=AFQjCNFeeiqqi-C_vs1753loR3J-BeXiUg


2.5 追肥・水やり

小カブの場合には、栽培期間が短いため基本的に追肥をする必要はありません。元肥だけで育てることができます。
中カブや大カブでは追肥が必要です。2回目と3回目の間引きの後、1㎡あたりひとつかみ(約20g)の化成肥料をまきます。

カブは頭の部分が土の上に出た状態で大きくなる野菜です。追肥をするタイミングで地表近くの土を軽く耕してサラサラにし、土寄せを行うと表面に傷がないきれいなカブができます。

カブは、水分が不足すると根が割れたり肥大しにくくなったりします。水のやり過ぎは病気を引き起こすため避けなければなりませんが、土が極端に乾いた状態も好ましくありません。表面が乾いてきたら、放置せずにきちんと水やりを行いましょう。



2.6収穫

カブは収穫時期を逃すと根にスが入ったりひび割れが生じたりするため、大きくなったものから早めに収穫するようにしましょう。
小カブは播種してから40~50日前後の直径4~5㎝の時期に収穫します。中カブは50~60日経って8~10㎝に成長したもの、大カブは播種後60~90日ほどの20~30㎝になったものが収穫の目安です。

3. おわりに

今回は、家庭菜園でのカブの育て方についてご紹介しました。ツヤのある美味しいカブを収穫するためには、病気や害虫への対策も適切に行うことが大切です。
カブを栽培するときに特に気をつけたい病気について、下記の二つの記事で前編、後編に分けてご紹介しています。

カブを病気から守る!知っておくべきカブの病気と対策法【前編】 | AGRIs | 農業技術の集会所
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冬野菜の代表格、カブはアブラナ科の植物です。
今回は、カブがかかりやすい病気とその予防法・対処法を2回に分けてご紹介します。

https://www.google.com/url?q=https://www.agri-smile.app/articles/kabu-disease-first&sa=D&ust=1597119404946000&usg=AFQjCNFeeiqqi-C_vs1753loR3J-BeXiUg
カブを病気から守る!知っておくべきカブの病気と対策法【後編】 | AGRIs | 農業技術の集会所
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冬野菜の代表格、カブはアブラナ科の植物です。
今回は、カブがかかりやすい病気とその予防法・対処法をお伝えします。

https://www.google.com/url?q=https://www.agri-smile.app/articles/kabu-disease-latter&sa=D&ust=1597119404946000&usg=AFQjCNFeeiqqi-C_vs1753loR3J-BeXiUg

根、葉ともに栄養価の高いカブを病気から守るために、これらの情報も併せてご参照ください。

川瀬 翔子Shoko Kawase

農業ライター

ライフワークは食べられる野草や木の実を探して調理し、みんなでワイワイ食べること! 「誰もが安全・安心な食を手にできる社会」の実現を目指して勉強中です。

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