1.アザミウマ
幼虫と成虫の両方が見られ、黄色や黒色で体長は1〜2㎜です。葉について吸汁し、葉に白い斑点が生じます。食害が増えると葉全体が褐色になり、放置すると枯死してしまいます。

アザミウマが葉に産卵するのを防ぐために防虫ネットを張って予防しましょう。大量発生すると薬剤が行き届きにくくなるため、予防が大切です。
2.ハモグリバエ
ナモグリバエやマメハモグリバエといった種類がいます。4月や8月から9月に多く見られます。体長3mm以下の小さな虫で、葉の中で生息します。葉の中を食べながら進んでいくので、食害を受けた葉には白いペンで書いたような跡がつきます。

葉を挟むようにして指で潰すことができます。また、食害された葉を取り除けば、他の葉へ広がることはありません。。
3.カメムシ
汁を吸われると莢が落下したり、豆が奇形になったりします。カメムシに刺された跡は褐色に変化します。さやが吸汁されると、落果したり、豆が入らなかったり、豆が変形したりします。カメムシは集団で発生して葉や茎を吸汁し、株の生育に悪影響を与えます。
被害があれば見つけて捕殺するようにしましょう。手で捕まえようとすると嫌な匂いを出してきますが、茎をもって揺らすだけで下に落ちてくるので、バケツを下において効率よく捕まえることができます。
忌避効果のあるマルチを張って栽培をおこなったり、目の細かい防虫ネットを張っておくと、発生数を少なくことができます。また、雑草が発生の温床になることもあるので、雑草が生い茂らないように適切に管理しましょう。
防虫ネットの種類や張り方については以下の記事を参考にしてください。
寒冷紗・防虫ネットの正しい使い方!野菜栽培で大活躍、寒冷紗・防虫ネットの使い方まとめ
防虫ネットの張り方とコツ・注意点!初心者向けに丁寧に解説
4.メイガ
成虫が莢の表面に産卵して、ふ化した幼虫が莢に入り込んで、食害を行います。特に夏の時期に多く発生します。
莢に穴が空いていないかよく確認し、見つけた場合は処分しましょう。幼虫が莢に入ってしまうと対処できないため、産卵を防ぐために防虫ネットを張りましょう。農薬を使用する場合は、莢ができる頃に散布すると効果的です。
5.アブラムシ

黄緑色や黒色の小さな虫です。寄生すると葉や莢から汁を吸ってエダマメの生育を阻害します。アブラムシは繁殖力が強く、大量に発生して密度が増すと葉に萎縮症状が見られるようになり、放置するとエンドウマメは枯死することもあります。また、モザイク病のウイルスを媒介することもあり注意が必要です。
飛来を防ぐために防虫ネットを張って予防しましょう。ハウス栽培の場合はアブラムシの天敵であるテントウムシを利用することもできます。
数が増えてしまった場合は、アブラムシと共存関係にあるアリを駆除したり、寄生されている葉や莢ごと除去したりすることで被害の拡大を防ぎましょう
6.おわりに
インゲンマメに発生する害虫とその予防法を中心に紹介してきました。しかし、それでも害虫が発生した時、特に大量に発生してしまった場合には、農薬を使った対処が必要になってきます。本ページの農薬データベース(対象農作物にインゲンマメ、適用病害虫に害虫名を入力してください)も参考にしながら適切な方法で駆除を行ってください。
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