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ゴボウを病気から守る!知っておくべきゴボウの病気6つまとめ
2020/8/21

ゴボウを病気から守る!知っておくべきゴボウの病気6つまとめ

独特の風味と歯触りの良い食感が人気のゴボウ。美味しいゴボウを育てるために、注意しておきたい病気とその対処法をご紹介します。

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1. はじめに

キク科作物のゴボウは、シャキシャキとした食感と独特の風味が特徴の野菜です。日本では、きんぴらや天ぷら、煮物など様々な調理方法があり、古くから好んで食されてきました。

近年は、根がそれほど深くまで伸びない短根種や、葉を食べる葉ゴボウなども栽培されるようになり、家庭菜園でも育てやすく食物繊維が豊富な野菜として人気が高まっています。
そこで今回は、ゴボウがかかりやすい病気とその予防法・対処法をご紹介します。

2. ゴボウ栽培で注意したい病気

2.1 うどんこ病

うどんこ病は、Sphaerotheca fuligineaというカビによって発生する病気です。感染すると葉に白色のカビが生じ、葉の光合成を妨げて成長を阻害します。処置を施さないまま放っておくと葉全体にカビが広がり、やがて赤褐色に変色して枯死にいたります。
下の写真はうどんこ病を発症したキュウリの様子です。

うどんこ病は乾燥した環境下で発生しやすくなるため、梅雨が明けた後の収穫前の時期には特に注意が必要です。また、病原菌は空気中で飛散して感染を拡大させるため、茎や葉の茂りすぎは避けて苗を適切に管理することが大切です。

予防法・対処法
  • 発病した株は除去し、圃場の外で焼却・埋却を行いましょう。
  • 原因菌は土壌中に残存するため、うどんこ病が発生した土壌は消毒を徹底しましょう。
  • 密植を避けて風通しが良い状態を作りましょう。


2.2 モザイク病

モザイク病は、ウイルスがアブラムシやアザミウマによって媒介されることで発生する病気です。
葉に白色や淡黄色、褐色の病斑が生じ、病斑がない緑色の部分が盛り上がって歪んだ形状になります。病斑はぼんやりと不鮮明な場合もありますが、葉が変色していたら注意が必要です。

モザイク病はアブラムシやアザミウマなどの害虫によって媒介されるだけでなく、発病した茎や葉から分泌される汁液によっても感染が拡大することが知られています。モザイク病はゴボウ以外にも多くの作物に感染しうる病気のため、他の作物からの伝染にも注意が必要です。

予防法・対処法
  • 育苗期をはじめ、アブラムシが多く発生する時期には寒冷紗や防虫ネットを利用してアブラムシから苗を保護しましょう。
  • 定植後は光を反射する銀色マルチを使用してアブラムシの飛来を防ぐのも効果的です。
  • 発病した葉はすぐに除去するとともに、被害を受けた株に触った後はきちんと消毒するまで他の株には触らないようにしましょう。


2.3 萎凋病

フザリウム属菌を中心とするカビによって引き起こされる病気です。地面に近い部分の茎が変色し始めたら要注意です。放置しておくと葉に萎れが生じるようになり、その後株全体に病気が広がると枯死にいたります。

ゴボウだけでなくトマトやネギ、ミズナを含む100種以上の植物に感染する病気です。水はけが悪く高温多湿の環境で多く発生します。根からカビが侵入することで感染が広がります。

予防法・対処法
  • 発病した株は除去し、落ち葉や根などの残渣(ざんさ)が残らないように注意ましょう。
  • 高畝にする、培養土の種類に留意するなどして水はけをよく保ちましょう。
  • 連作は避けましょう。
  • 酸性の土壌を避け、定植前に消毒を行うようにしましょう。


2.4 紫紋羽病

紫紋羽病は土壌を介して感染する病気で、イネ科の作物を除く多くの作物に伝染します。ゴボウでは、根にカビが生えて腐敗するほか、葉が褐変して枯死にいたります。

紫紋羽病の病原菌は、感染した株の葉や根に残存していたり、土壌中に残っていたりするため、被害が発生した株は早期に除去して圃場の外で処理するとともに、圃場の水はけをよくして多湿ではない環境を保つことも重要です。

予防法・対処法
  • 水はけのよい環境を整えましょう。
  • 被害を受けた株は掘り出して圃場の外で処分しましょう。
  • 連作は避けましょう。イネ科の作物と輪作をするとよいでしょう。


2.5 根腐病

根腐病は、フザリウム属菌によって発生する病気です。
初期には葉の周縁部に萎れが生じ、黄色に変色していきます。放置しておくと、株全体が萎れて生育が阻害され、ひどい場合には枯死します。

根腐病は多湿条件下で発生しやすくなるため、梅雨の前後や降雨が多い年には特に注意が必要です。発病した株では、地面近くの茎の切断面が褐変しているほか、根の先端や細根が腐敗している様子が観察されます。

予防法・対処法
  • 圃場の水はけをよくし、水分が過度に溜まらないようにしましょう。
  • 連作は避けましょう。
  • 土壌が酸性に偏ると発生しやすくなるため、注意が必要です。


2.6 黒あざ病

黒あざ病を発病すると、根に黒褐色の病斑が生じます。病斑部はくぼみ、表面がひび割れます。被害が非常に深刻な場合以外は地上部には症状が現れないため、収穫して初めて発症が判明することもしばしばあります。

高温多湿の環境で多く発生します。病原菌は土壌中に残存するため、連作することで病原菌の密度が高まり、発症する可能性が増大します。

予防法・対処法
  • 連作はせず、輪作を行います。
  • 密植を避け、風通しの良い状態を保ちましょう。
  • 土壌の消毒を行うことも効果的です。

3. ゴボウを健康に育てるために

水はけや風通しがよい環境で、密植や雑草の繁茂に注意しながら管理を行うことが、ゴボウを健康に育てるための基本です。万が一感染した場合には、病状に合わせて適切に葉の除去や株の抜き取りを行ってください。

被害が大きくなりそうなときや、より確実に対策を行いたいときには薬剤の使用も有効です。本サイトの農薬データベースの対象農作物に「ごぼう」、適用病害虫に病気名を入力すると効果のある農薬を参照することができます。

川瀬 翔子Shoko Kawase

農業ライター

ライフワークは食べられる野草や木の実を探して調理し、みんなでワイワイ食べること! 「誰もが安全・安心な食を手にできる社会」の実現を目指して勉強中です。

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