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ゴーヤ栽培成功のために!知っておくべきゴーヤ栽培における4つの害虫
2020/3/1

ゴーヤ栽培成功のために!知っておくべきゴーヤ栽培における4つの害虫

緑のカーテンとして人気のゴーヤですが、ゴーヤにも他の野菜と同じように害虫が発生することがあります。今回は、夏のゴーヤ栽培における害虫とその対策法をご紹介します。

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1. はじめに

夏の暑さを和らげる秘策として人気の緑のカーテン。つる性の植物を中心に、いくつかの種類の植物が緑のカーテンに利用されていますが、特に人気なのがゴーヤです。

夏の日差しを防いでくれるだけでなく、実を収穫していろいろな料理で楽しめることから、家庭や職場、学校など様々な場所で栽培されています。

とはいえ、ゴーヤ栽培も必ずうまくいくとは限りません。うまくつるが伸びなかったり、葉が少なかったりして緑のカーテンにならないこともあります。 また、ゴーヤ栽培でも他の野菜と同じように害虫が発生することがあります。そこで今回は、夏のゴーヤ栽培において発生しやすい害虫とその対策法をご紹介します。

2. アブラムシ

体長が1㎜~2㎜ほどの小さな虫で、ゴーヤ栽培だけではなく一年を通して様々な野菜で発生します。虫食いの穴は空きませんが、葉から汁を吸うので、葉全体が萎縮するような症状があらわれます。

短期間で急速に増殖することがあるので、発生状況をこまめに確認しましょう。また、モザイク病を媒介するため、きちんと予防することが重要です。

防除方法

飛来を防ぐために防虫ネットをかけましょう。アブラムシが通れないくらい目の細かいものを選ぶようにします。

アブラムシを捕殺する際にはテープや歯ブラシなどが便利ですが、アブラムシは体が小さく数が多いため、完全に捕りきるのは困難です。被害が広がってしまった場合には葉ごと処分するか、薬剤を散布しましょう。



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3. ヨトウムシ

「夜盗虫」の名のとおり夜行性のため、昼間は土中に隠れていて夜に活動を開始します。成虫は薬剤への抵抗性が高いため、幼虫の時期に適切に駆除することで被害を最小限に食い止めましょう。

ネギ類やナス、キャベツなど多様な野菜で発生するため、周囲で別の作物を育てている場合にも注意が必要です。

防除方法

植え付ける前に畑をよく耕して、幼虫やさなぎを見つけたら駆除しましょう。成長すると夜行性になり昼間は土中に隠れてしまうため、初期の段階で捕殺したり薬剤で対処したりする必要があります。

成虫であるヨトウガの飛来と産卵を防ぐために、べたがけやトンネルで苗を保護するとよいでしょう。

ヨトウガは葉の裏側に卵を産み付けます。日頃から葉の裏をチェックし、卵を見つけたら、孵化する前に葉ごと切り取って取り除きましょう。

4. オオタバコガ

オオタバコガは蛾の一種で、幼虫が植物に被害をもたらします。幼虫の体表には細い毛が生えており、5㎜程度の穴をあけて果実の内部に潜り込み、食害を引き起こします。。

雌1匹あたりの産卵数は、オオタバコガでは1,000~2,000個、タバコガでは500~600個ほどといわれており、とても繁殖力が強いのが特徴です。

防除方法

日頃から、卵が産みつけられていないかをよく観察しましょう。防虫ネットを用いると成虫の飛来と産卵を防ぐことができます。

また、幼虫を見つけたら捕まえて駆除しましょう。被害を受けた株の周辺にも潜んでいる可能性があるため、注意深く観察してください。

肥料のやり過ぎによって窒素過多になっている場合には幼虫がつきやすくなるため、適切な施肥管理を心がけましょう。

5. ウリハムシ

ウリハムシは、8月を過ぎると近隣の畑などから飛来する、体長2㎜~10㎜ほどの小さな虫です。ウリハムシによる被害を受け続けると、次第に葉がボロボロになっていきます。

ウリハムシの成虫は丸い小さな穴や筋を残しながら葉や果実を食い荒らすため、その周りが少しずつ枯れていきます。また、数が増えると葉っぱがほとんどなくなってしまうほどの食害となります。さらに、幼虫も根や茎を食い荒らします。

防除方法

ウリハムシには天敵がいないため、直接捕まえるという方法が最も効果があります。回転しながら落下するという特性や、早朝などの気温が低い時間帯に動きが鈍くなる性質を利用しましょう。

6. 終わりに

今回は害虫ごとの防除方法をご紹介しましたが、万が一害虫が大量に発生してしまった場合には農薬を使った対処も有効です。本サイトの農薬データベースの対象農作物の欄に「ゴーヤ」、適用病害虫の欄に病害虫の名前を入力すると、害虫駆除に適した薬剤を検索することができます。併せてご参照ください。

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加藤 慶太

農業ライター

AGRIs専属ライター。全国各地の生産者の元を訪れてきた経験を生かし、本格的な栽培情報を提供します。

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