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セロリの害虫対策!知っておくべきセロリの害虫4種まとめ
2020/9/30

セロリの害虫対策!知っておくべきセロリの害虫4種まとめ

独特の香りとみずみずしさが特徴のセロリは、様々な料理に活用され、香味野菜としても人気が高い作物です。今回は、セロリ栽培で注意したい害虫4種とその対策法をご紹介します。

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1. はじめに

セロリは、みずみずしい食感と独特の香りを持つセリ科の野菜です。欧米では古くからスープや煮込み料理に使われてきました。日本でも、戦後になって洋食が普及して以来、急速に人気が高まっています。

食卓にのぼる機会も多い野菜ですが、病害虫による被害が深刻化すると収穫に大きな影響が出ます。
今回は、セロリの栽培で注意したい害虫とその予防法・対処法をご紹介します。

2. セロリ栽培で注意したい害虫

2.1 ネコブセンチュウ

セロリに被害をもたらすネコブセンチュウとして、ジャワネコブセンチュウやサツマイモネコブセンチュウが知られています。これらのネコブセンチュウ類は、サツマイモやジャガイモなどのイモ類、ダイズやインゲンなどの豆類、キュウリやスイカなどのウリ科野菜、イネ科のトウモロコシなど、複数の野菜に食害をもたらします。

ネコブセンチュウは植物の根に寄生し、根の細胞組織を肥大化させてコブ状にします。ネコブセンチュウが多発すると根はコブだらけになり、生育が抑制されるという被害が出ます。
放置しておくと、やがて根は腐敗して地上部の葉や茎が萎れはじめ、枯死にいたります。

サツマイモネコブセンチュウは主に温暖な地域に分布します。野外では、地温が10℃前後に上がって暖かくなる春頃に卵からふ化して発生が始まり、1年の間に世代交代を繰り返して複数回発生します。
青枯病をはじめとする土壌病害を助長することが知られています。

予防法・対処法

ネコブセンチュウは、被害が発生してから対処することは極めて困難です。そのため、対策は予防を中心に行います。
前年度には被害が発生していなかったという場合には、定植前の苗にネコブセンチュウが付着していた可能性が考えられます。消毒された苗を使うとよいでしょう。

土の中のネコブセンチュウの密度を抑えることも重要です。一度ネコブセンチュウが発生した土壌では、湛水や蒸気による消毒を行ったり、土壌くん蒸剤を使用したりする方法があります。
また、ネコブセンチュウに対して抑制効果を示すことが知られているマリーゴールドをコンパニオンプランツとして近くに植えることも考えられます。



コンパニオンプランツについては、こちらの記事をご覧ください。

コンパニオンプランツとは?コンパニオンプランツの効果と気になる用語を解説! | AGRIs | 農業技術の集会所
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家庭菜園で野菜を育てるとき、農薬は使いたくない、という方も多いのではないでしょうか。しかし、無農薬で育てる野菜には病気や虫がつきもの。そこで今回は、野菜を組み合わせて植えることで「植物同士の相互作用」を利用し、農薬を使わずに病害虫を防ぐ方法をご紹介します。
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2.2 コナガ

コナガは、幼虫がセロリの葉を食害する害虫です。葉の表面を食べて白い跡を残し、放置しておくと食害を受けた部分が破れます。苗が幼い時期に被害を受けると、成長が阻害されて被害が大きくなります。

コナガの幼虫は体長10㎜程度で、体色は淡黄色~淡緑色をしています。気温が上がって暖かくなる春頃から発生が始まり、1年の間に世代交代を繰り返して複数回発生します。アブラナ科の野菜に多く発生する害虫です。

予防法・対処法

コナガの成虫の飛来を防ぐため、畝全体に寒冷紗や防虫ネットを掛けるとよいでしょう。特に育苗期は、施設内で育てたり防虫ネットをかけたりして被害を防ぎましょう。



2.3ヨトウムシ

セロリを食害する害虫として、ヨトウガの幼虫であるヨトウムシが知られています。主に葉を食害します。
初期には葉の表面が食害されるため一部が白く見えるようになります。放置しておくと穴があき、やがて葉がボロボロになります。

ヨトウムシ昼間は土の中に隠れていて夜に活動を開始します。成虫は薬剤への抵抗性が高いため、幼虫の時期に適切に駆除することで被害を最小限に食い止めましょう。
また、セロリ以外でも、ネギ類やナス、キャベツなど多様な野菜で発生するため、周囲で別の作物を育てている場合にも注意が必要です。

予防法・対処法

植え付ける前に畑をよく耕して、幼虫やさなぎを見つけたら駆除しましょう。
また、成虫であるヨトウガの飛来を防ぐため、セロリに防虫ネットをかけるとよいでしょう。

ヨトウガは葉の裏側に卵を産み付けます。卵を見つけたら、孵化する前に葉ごと切り取って取り除きましょう。



2.4 ハダニ

ハダニは、成虫、幼虫ともに食害をもたらします。体長は0.5~1㎜ほどで、葉の裏にくっついて吸汁します。ハダニが吸汁した後の葉では葉緑素が抜けるため、写真の様に葉が白く見えるようになります。
被害が広がると、光合成が行えなくなり葉が枯死します。

予防法・対処法

マルチを敷くと、ハダニの発生を予防できます。また、ハダニは雑草でも発生するため、株の周囲の雑草は丁寧に除去しましょう。
農薬を使わずにハダニの被害を抑える方法として、牡蠣殻を砕いてまくことが有効だといわれています。

3. セロリを健康に育てるために

害虫が発生すると、作物の生育が阻害されるだけでなく、病気の発生につながる場合もあります。セロリに発生しやすい病気については、以下の記事をご参照ください。

美味しいセロリを育てるために!セロリ栽培で知っておくべき5つの病気と対処法 | AGRIs | 農業技術の集会所
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独特の香りとみずみずしさが特徴のセリ科の野菜、セロリ。今回は、セロリ栽培で注意したい5つの病気とその予防・対策法をご紹介します。
https://www.google.com/url?q=https://www.agri-smile.app/articles/celery-disease

病害虫を予防して美味しいセロリを育てるために必要な対処法について、あわせて押さえておきましょう。

川瀬 翔子Shoko Kawase

農業ライター

ライフワークは食べられる野草や木の実を探して調理し、みんなでワイワイ食べること! 「誰もが安全・安心な食を手にできる社会」の実現を目指して勉強中です。

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