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培養土の選び方!ベランダ菜園をはじめよう
2020/8/31

培養土の選び方!ベランダ菜園をはじめよう

野菜作りで重要な土づくり。プランター栽培は畑の栽培とは違った環境にあり、より土に気を付けなければいけません。プランター栽培では市販の培養土を使うとお手軽ですが、培養土にもいろいろな種類があります。また、自分で培養土を配合することもできます。そうしたプランター栽培の土に関する情報をまとめました。

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1.プランター栽培に適した土とは

野菜は土から水や肥料を吸収しています。良い土で育てることが味が良い野菜をたくさん収穫することにつながります。美味しい野菜を作るプロの農家さんは栽培管理も工夫していますが、なにより土づくりに力を入れていることが多いです。露地の畑ではないプランター栽培でも土が重要であることに変わりはありません。
しかし、家庭菜園では何年もの時間をかけて土づくりをしていくことは難しいものです。また、プランター栽培は土の量が限らていたり、毎日水やりをしたりと環境が大きく異なります。プランター栽培に適した土とはどのようなものでしょうか。

1.1硬くならないこと

プランター栽培ではほぼ毎日水やりをします。水やりをすると落ちてきた水の衝撃と水を含んだ土自体の重さによって、土は硬く締まっていきます。露地でも雨が降ると地面が硬くなる現象は見られますが、プランターの土は保水できる量が少ないため、プランター栽培では頻度が多くなり硬くなりやすい環境にあります。土が硬く締まってしまうと、水はけや通気性が悪くなり、野菜は根にダメージを受けてしまいます。プランターに使う土はパラパラとした粒状のものかふかふかとした空気をよく含んでいるものががよいでしょう。

1.2水はけ・通気性がよいこと

野菜の根も呼吸をしています。根がずっと水に浸かっているような環境では、根腐れを引き起こしてしまいます。良い土とは、適度に水はけが良く空気が入れ替わるような土の粒と粒の間に隙間があいている構造をしています。

1.3水持ち・肥料持ちがよいこと

プランターに入る土の量は限られており、畑で育てるよりも野菜は根を伸ばせません。そのため、水やりをしたときに土が水をある程度保持し続けられるかが重要になります。水をかけてもかけても素通りしてしまうような土では野菜は十分に水を吸うことができません。また、せっかく入れた肥料がプランターの外に流れていってしまってもいけません。

1.4異物・病原菌がないこと

土に異物が混入していると生育が阻害されてしまいます。例えば石が入っていると、根はまっすぐ伸びることができません。ガラス片が入っていたりすると怪我につながりますし、プラスチック片やビニールの切れ端も生育に望ましくありません。また、病原菌や害虫、雑草の種が入っていないことも重要です。露地栽培では仕方がないですが、プランター栽培では土に気をつけることによって病原菌や害虫は簡単に排除することが可能ですし、農薬を使わないようにしたり、頻度を下げたりすることにもつながります。

2.プランターには市販の培養土を使おう

プランター栽培に適した土は、畑での栽培に適した土づくりよりも難しいのが実情です。庭の土や畑の土をそのままプランターに入れてもうまくいかないでしょう。
そこで、初心者の方は特に、市販の培養土を使うことをおすすめします。プランター栽培に適した土をあらかじめブレンドしてあり、それをそのままプランターに入れて使うことができます。用途や野菜の種類にあわせて様々な培養土が販売されています。

2.1培養土とは

野菜の栽培に適した土にするために、赤玉土や黒土などの基本用土に腐葉土やバーミキュライトなどの改良用土を混ぜ合わせて作った土のことです。上で書かれているようなプランター栽培に適した排水性や通気性を持った土があらかじめブレンドされています。市販の培養土は肥料分も調整されており、そのままプランターに入れて栽培することが可能です。自分で基本用土と改良用土を混ぜて培養土を作ることもできます。後述の自分で土をブレンドするをご参照ください。

2.2培養土の種類

市販の培養土には、野菜別のものと用途別のものがあります。野菜別の培養土は「ナスの培養土」や「トマト専用培養土」のような商品名で売られており、その野菜にあわせて肥料分や水はけなどが調整されています。もっと大きな括りで「根菜用の培養土」や「野菜の培養土」、「花の培養土」など汎用的なものも存在します。

用途別では、普通の栽培用の培養土の他に、種まき用の培養土があります。きめが細かく保水性と通気性に優れていることや無菌状態であることが特徴ですが、肥料分は他の培養土に比べると少ないかほとんど入っていないことが多いです。

2.3培養土の選び方

市販の培養土は種類が多く選ぶのが大変ですが、チェックしたいポイントは、「育てる野菜に使えるか」「肥料分が入っているか」「土壌酸度が調整済みか」「信頼できるメーカーか」の4つです。培養土の袋に記載されている情報をよく読みましょう。特に袋の裏側には成分表示があります。どのような用土がブレンドされているかも確認することもそこからできます。多くの培養土が野菜全般に利用でき、元肥が入っていると思います。また、pHも6.5前後に調整されていることが確認できるでしょう。しっかりと表示義務を果たしているようなメーカーであれば問題はありませんが、ネット通販で購入する場合などは畑の土をそのまま詰めただけの培養土が出品されているかもしれません。土の価格は品質の一つの基準にしつつ、安心できる製品を購入しましょう。

培養土の量は使うプランターの大きさに応じて決めましょう。標準的な大きさのプランターでは15Lから20Lほど入ります。大型のものだと30Lから40L以上になることもあるでしょう。使いきれなかった培養土は袋の口をしっかりとしめて保存して置けば翌年以降も使用することができます。

3.自分で土をブレンドする

基本的には市販の培養土を使うのが手軽ですが、自分でブレンドした培養土を使うこともできます。ホームセンターには培養土の他にも、「赤玉土」「黒土」「パーライト」などといった土が入った袋を見ることができるでしょう。こうした土をブレンドすることで野菜ごとに適した培養土を自分で調整することが可能です。

3.1基本用土と改良用土

土は大きく2つに分けることができます。培養土のベースとなる「基本用土」と足りない要素を補う「改良用土」です。基本用土としてよく使われるのが赤玉土です。関東に広がっている関東ローム層という火山灰土の層の中層にある土を丸く成形したもので、保水性や保肥性に優れていますが、赤玉土自体に肥料分はほとんどありません。他には有機物を多く含んだ黒土や鹿沼土といったものがよく使われます。畑の土を基本用土として利用することもできますが、良く消毒してから利用しましょう。

改良用土としてよく使われるのは堆肥や腐葉土です。堆肥は家畜のフンやバークを発酵させたもので、腐葉土は落ち葉を集めて分解・発酵させたものです。どちらも通気性や排水性、保肥性に優れており、少ないながらも肥料分を持っています。通気性や保水性を改善するためにバーミキュライトを使うこともあります。バーミキュライトは「ひる石」という鉱物を高熱処理した人工の土です。改良用土は基本用土では十分でない通気性や保水性、保肥性を高めるために混ぜ込まれます。

3.2ブレンドの方法

基本用土6に対して改良用土4を混ぜるのが基本です。例えば、赤玉土と堆肥とバーミキュライトを6:3:1の割合で混ぜます。この際、肥料分を補うために元肥として化成肥料や緩効性の有機質肥料を入れましょう。酸度調整が必要な場合には苦土石灰も混ぜあわせます。

おわりに

今回はプランター栽培で重要となる土についてご紹介しました。土づくりは野菜を栽培する上で一番基本的で重要なポイントです。プランター栽培をする場合には市販の培養土を使うことでお手軽に美味しい野菜を作ることが可能です。ぜひ使ってみてください。プランター栽培の土は基本的には使い捨てですが、リサイクル材を使うと繰り返し利用することができます。家庭菜園を続けている方は、新しい土を買う前に土のリサイクルを試してみてください。

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田口 翔一Taguchi Shoichi

ライター

農学のアカデミックな見地をわかりやすく取り入れた記事を作成していきます。

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