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プランターの選び方!ベランダ菜園をはじめよう
2020/8/31

プランターの選び方!ベランダ菜園をはじめよう

家庭菜園、特にベランダ菜園で使うことの多いプランターですが、多くの種類があります。プラスチックやテラコッタなどたくさんの素材があり、形や大きさも様々です。この記事ではベランダ菜園におけるプランターの特徴と選び方をまとめました。

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1.プランターの選び方

家庭菜園をしたい方の中には、マンション住まいであったり、畑にできるような庭がなかったりすることがあると思います。そういった方もプランターを利用して家庭菜園を簡単に始めることが可能です。しかし、プランターにも様々な種類があります。この記事では、プランターの特徴や選び方をご紹介します。

プランターを選ぶときには、見た目も重要ですが、育てる野菜やプランターを置く場所の環境を考える必要があります。

1.1野菜にあわせよう

プランターの大きさや素材によって、野菜の生長が左右されます。例えばトマトのように大きく育ち長期間収穫する野菜を小型のプランターに植えてしまった場合、根を広げるスペースが限られると共に、水や肥料分も足りなくなってしまいます。また、ジャガイモのような根菜類を浅いプランターに植えたとしても十分に収穫することは難しくなるでしょう。

プランターが大きいほど、野菜は根を広げるスペースが確保でき、またプランターの中には多くの肥料を蓄えておくことができます。生育が長期間になるトマトやナスのような果菜類は大型のプランターに、生育が短期間で済むホウレンソウやベビーリーフといった葉菜類は小型のプランターに、ジャガイモやニンジンといった根菜類は深型のプランターに、それぞれ植えるのが基本です。

1.2場所にあわせよう

プランターの重さは、ベランダ栽培では重要な要素です。ベランダでは、プランターを移動しなければいけないことがあるかもしれませんが、プランターと土の重さをあわせると、大人でも苦労することはしばしばです。素焼き素材のプランターずっしりと重く、移動には向かないでしょう。また、ベランダ自体の重量制限もあり、注意が必要です。

プランターの大きさも、狭いベランダでの栽培では考えなければいけません。ベランダの空きスペースや日当たりも考慮しながら、置くことのできるプランターを選びましょう。

インテリアの一部としても楽しみたい場合には、プランターの見た目に気を配ります。ナチュラルな質感の木製のプランターやおしゃれな柄や形のテラコッタのプランターを使ってみましょう。また、吊るすタイプのものも販売されています。色や形も様々ですので、色々と見てみましょう。

1.3プランターと鉢の違いとは?

プランターも鉢もどちらも野菜を植える「コンテナ」の種類の1つです。コンテナのうち細長い長方形をしているものをプランターと呼んでいます。プランターは横幅が65cmのものが標準的な大きさです。一方、コンテナのうち丸い形をしているものを鉢と呼んでいます。この記事では野菜を植えるものをプランターと表記していますが、コンテナが正しい言い方です。

1.4「型」「号」とは?

プランターと鉢のサイズをはそれぞれ「型」「号」と表します。プランターの型は横幅と同じ数値になるので、横幅65cmのプランターは、65型のプランターとなります。鉢の号は直径を表します。「号」は、昔の長さの単位「寸」と同じなので、1号=1寸=3.03cmです。つまり、10号のプランターでは直径が30cm程度あるということになります。「型」も「号」も深さや体積を表す単位ではないため、同じ型や号であっても容量が異なる場合があります。

2.プランターの材質

一般的な家庭菜園で使われるプランターの種類は大きく分けて3種類です。種類が豊富で軽いプラスチック、おしゃれだが重い素焼き、ナチュラルな質感の木製です。迷った場合にはプラスチック製のものを選んでおけば、間違いはないでしょう。

2.1プラスチック

軽量であり、落としても割れにくいため扱いやすいのが特長です。サイズや色、形も豊富にあり、欲しいものが見つかりやすいでしょう。さらに値段が比較的安いです。

しかし、他の素材と比べると通気性と断熱性に劣ります。プラスチックは空気や水を全く通さないため、土が加湿しやすいという欠点があります。水やりの回数が少なくて済む場合もありますが、加湿は根にダメージを与えるため、土を適度に乾燥させることが必要になります。また、断熱性に劣るため、外気温にプランターの土の温度が左右されやすく、夏場の直射日光や冬場の凍結に注意が必要です。

プラスチック製のプランターを購入する場合は、鉢底ネットが付属しているかを確認しましょう。排水を良くするためのもので、多くのプランターについています。もし、ついていないものを購入する場合は、代わりに鉢底石を入れましょう。

2.2素焼き・テラコッタ

粘土を焼いて作ったもので、見た目がおしゃれなものが多いです。テラコッタ(terra cotta)は、イタリア語で「焼いた土」「素焼き鉢」を表す言葉で、洋風デザインの素焼き鉢の総称です。素焼きであるため、微細な穴が空いており、通気性や排水性が高く植物の生育に適しています。

一方で、割れやすいことや重いことが問題です。焼き物であるため、衝撃に弱く、落とせば欠けたり割れたりしてしまいます。土の重さも含めると非常に重くなり、プランターを移動することは困難でしょう。購入を検討する場合には、ホームセンター等で一度手に取り重さを確かめてみるのもよいでしょう。
また、通気性がとても良いので、小さな素焼き鉢ではすぐに土が乾燥してしまうといった欠点もあります。

素焼きのプランターは底面が平らであることが多いため、ポットフィートなどをかませて鉢底の通気性と排水性をよくしましょう。

陶器

同じく粘土を焼いた鉢に陶器があります。こちらは表面に釉薬を塗り高温で焼いて作られており、表面に光沢があることや素焼き鉢よりも頑丈であることが特徴です。しかし、コーティングされている分、通気性や排水性は全くないため、野菜づくりに使われることはありません。



2.3木製

木の板をはり合わせたり、くり抜いたりして作られており、ナチュラルな質感が人気のプランターです。素焼きに比べて軽い上に壊れにくく、その上通気性、排水性、断熱性に優れる素材です。

しかし、素材が木であるため、時間が立つと腐食したり害虫の住処になったりすることがあります。留め具も金属製のことが多く次第に劣化していきます。

木製のものを使う場合には、ベランダの地面に直接置くのではなく、台の上に置くとよいでしょう。また、見た目を楽しみたい場合には、木製のプランターの中に一回り小さいプラスチック製のプランターを置いて野菜を植えるといった工夫をすると、欠点を和らげることができます。

2.4紙製

再生紙から作られたもので、環境に優しいのがポイントの鉢です。軽くて扱いやすく、排水性と通気性に優れていますが、耐久性に乏しく、長期間栽培するものには向きません。また、使用後は土を洗い流せば、可燃ごみとして処分することができるのも魅力の1つです。

2.5その他

身近な素材として発泡スチロールやポリバケツといったものを利用して栽培することも可能です。利用する場合には排水用の穴を数か所あけて利用します。大きくなる野菜を育てる場合には鉢底石を使うとよいでしょう。また、小さい野菜であれば、ペットボトルを利用して栽培することもできます。

ホームセンター等のプランターのコーナーには、フェルトやジュートでできた袋状の鉢が並んでいることがあります。持ち手がついていて運びやすく、使わないときはたたんで収納して置けるといった特長があります。色にもバリエーションがあり、質感も独特です。通気性と排水性に優れるため、鉢底石を使用する必要はありません。

培養土の入っていた袋をそのまま利用する方法もあります。培養土や肥料の袋は厚手のビニールが使われているため、十分にプランターの役割を果たすことができます。基本的には1株植えになりますが、袋の大きさを活かして根菜類を栽培することも可能です。直径3cmほどの排水用の穴を数か所あけて使用します。

3.プランターの形と大きさ

3.1鉢型とプランター型

プランターには丸いものと長方形のものがあります。丸い鉢型のプランターは基本的に1株だけ植え、長方形のプランターは複数株植えます。トマトやナスといった果菜類は1株植えするのがよいでしょう。複数株植えるのに向くのは、ネットを張る必要があるキュウリやゴーヤといったつる性の野菜、幅を取らないホウレンソウやコマツナといった小型の葉物野菜です。

3.2大きさ

プランターの大きさは土の量に関係し、保持できる肥料の量に影響します。つまり、短期間で収穫でき肥料分があまりいらない葉物野菜等は小型のプランターでよく、よく繁茂し長期間収穫するような果菜類は大型のプランターが必要ということになります。

大型のプランターには、地上部が大きく育つ野菜、肥料を多く吸収する野菜、栽培期間が長い野菜を植えます。トマト、ナス、キュウリ、ハクサイ、キャベツ、ブロッコリー、スイカなどが挙げられます。丸型のプランターであれば、直径30cm以上で深さ30cm以上のものを利用するとよいでしょう。

中型のプランターには、収穫までの期間が短い野菜を植えましょう。標準的なサイズであるため、いろんな野菜に利用することができます。もちろん地上部が極端に大きくなる野菜や根菜類には利用できないため、葉物野菜や小さめの果菜類が中心になります。ホウレンソウ、コマツナ、シュンギク、つる無しインゲン、カブ、タマネギ、イチゴなどです。幅65cm奥行20cm深さ20cmのプランターが該当します。土の量は15Lから20Lです。

小型のプランターは、少量だけ葉物野菜を育てたいときに使いましょう。芽ネギ、ルッコラ、バジル、ベビーリーフなどです。土の量が10L以下のものが小型のプランターです。

3.3深さ

深さはプランターの大きさに基本的には比例しますが、根菜類栽培用に深型のプランターが販売されています。根が深くまで育つ野菜に使う以外にも、大型の果菜類を植える時には支柱をしっかりとさすことができるといったメリットもあります。ダイコン、ニンジン、ジャガイモ、サツマイモ、トマト、キャベツ、ハクサイなどを植えましょう。深さ30cm以上のプランターを使います。土の量は20L以上になるでしょう。

おわりに

今回はプランター栽培の第一歩としてプランターの選び方をご紹介しました。色々な素材や大きさがあって迷ってしまうかもしれませんが、それも醍醐味だと思って楽しめると良いですね。育てる野菜やベランダの広さといったことも考えながら最適なプランターを選びましょう。

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田口 翔一Taguchi Shoichi

ライター

農学のアカデミックな見地をわかりやすく取り入れた記事を作成していきます。

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